電話ボックス

怖い話

電話ボックス

投稿者:こうちゃんさん


長崎にあるKトンネルは
戦後直後は人一人だけ通れるトンネルだったんですが、
崩れて通れなくなり山越えでしか車では通れません。
トンネル開通は今から18年前で 開通工事の際
旧トンネルと同じコースで掘り、(その際遺体が1体でてきました)

その方は戦後直後行方不明になった方でした。
どうしてその方だとわかったかというと、遺体は傷んでいたけど
造船所の方で靴(安全靴)だったので、判明したそうです。

開通より一年後のことですが、山を越えた隣町とは便利になりました。
夏お盆の中日、サッカー部の練習試合の帰りに仲間と
隣町(T町)でバスを降り、止めて置いた自転車で競争しながら
トンネルを出た所にある電話ボックスの所に先ついた友達M君は待ち、
後から来た2人乗りの後ろに乗ってた友達T君が、
出口へ着くなり顔が真っ青になり

「M君、う‥後ろ」といったまま座り込みました。
T君は座り込んで何を聞いても何も答えないし、
でその場はつれて帰って‥‥

いっしょにいた他の6~7人の友達は全員何も見えなかったんですが、
スポーツマンで色黒の口数少ないT君の尋常でない態度に、
同級生の間で瞬く間に有名になり、

後から本人より聞いたんですが
「着いた時は、誰も電話ボックスにいなかったけど
車のヘッドライトが当たると、人が浮かび上がる‥で、
ライトが通り過ぎるとまた誰もいない‥」と

‥‥それからさらに一年後のお盆の初日、

その日は雲ひとつなく晴天で昨年話題になったこともあり、
私自身も興味もあって隣町に住む別の友達二人と
私の家へ泊まる約束をし、玄関にはカメラを用意して夕方、
自転車でトンネルを抜け隣町まで迎えに行き、
夜食を買いだめをしてハンドルを握っている両手いっぱいに袋を抱え、
私の家へ向かうことに‥‥

トンネルへ入って100メートル位すると若干右カーブとなり、
差し掛かったくらいの所でいきなりトンネルの真上で
「ドーン」と一発だけ落雷、照明灯は全部消え
ちょうどカーブの所は入り口も出口も、見えない所で真っ暗になりました。

車も珍しく対向車も無く、気色悪いくらい静まりかえり、

友達とはとりあえず私の家まで行こうということになりました。

トンネルの出口まで自転車を走らせ問題の出口まで来てびっくりです。

外はどしゃ降りの大雨、両手は塞がってるので顔の雨を拭うことも、

顔を上げることすらもできずにいました。
電話ボックスも気になったけど見ることもできず、
ひたすらペダルを漕ぎ私の家へ‥‥

玄関へ入ったら私のおばぁちゃんが、一人で留守番をしていて
「タオルを持って来るから待ってなさい」といって振り返ろうとした時
、家もいきなり停電に‥
外の隣家を見るとどの家も停電してなく、
大雨だったが落雷は最初の一発だけでなぜ家だけ停電?

トンネル入る前まで晴天だったのに、いきなりの落雷。
しかも頭上に‥たった4~500メートルの
トンネルを出た時の天気の変わりよう、
私も友達も黙ったまま話しにすら出せませんでしたが、
考えてたことは同じでした‥‥

でもせっかくだからという理由と雨もやんできたし、

落雷もないしっていうことで晩ご飯を食べて、夜9時ぐらいだったと思います。

カメラの準備とか始めていざっていう時になってまた雷、大雨‥‥

停電こそ今度は、ならなかったけど、さすがに止めようってことになって。
お盆二日目、三日目とも大雨、それから次の年も冗談で
その時の友達と「今年こそは」って言ってたら、

お盆は三日間とも雨‥‥

作り話みたいに聞こえるかも知れないけど全てが事実で、

電話ボックスの幽霊とは関係無いかも知れないけど、

言えることは[遊び半分でそういった行動は取らない]ってことだと思いました。


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