投稿者:宝塚過激団さん
職場の同僚Yくんから聞いた話。
彼の高校時代のはなし。
彼が住んでいるのは大阪府北部T市の南部で、
高校へは自転車を使っていました。
あるとき帰り道、ふと道の片隅に、女性がたたずんでいるのに気づきました。
しかし別段なんとも思いませんでした。
次の日も通りかかるとたたずんでいます。
向こうを向いて。
その次の日も、またその次の日も。
別段それ以上は何もなかったのですが、さ
すがに変だなと思いだしました。
ほかの人に聞くと、「誰もおらへんで」
その話を彼の母親にすると彼の母親は、
「あんたも見えるの?あれはこの世の人間じゃないわよ」とのこと。
それからもまだ女性はたたずんでいました。
そこでY君は今度はその女性に近づいてみたそうです。
すると・・・、不思議なことにその女性から約3メートルのところで
女性が見えなくなりました。
ところが、離れるとまた見えてくるのです。
どうも離れれば離れるほどピントが合って女性がはっきり見えてくる。
その道の女性がいる側と反対側を自転車で通ると女性が見え、
女性よりのところを通ると誰もいないのです。
もし女性よりのとこを自転車で走ってたら
気づかなかっただろう、とのことでした。
やがて彼はバイクに乗るようになり、その女性のことも忘れてしまいました。
そのうちそこの道は改修されて新しくなり、
女性はいなくなってしまったそうです。