投稿者:年齢不詳と呼ばれたいさん
なんかすみません。次から次に思い出してしまって…
怖い話に、なるのでしょうか。こういうのも。
私と4歳上の兄が生まれる前の話ですから今から40年前になります。
当時、街中を歩いていた父に向かって、いきなり知らないおじさんが
声をかけてきたそうです。
「あんたの奥さんは妊娠しているよね」
父「え?」
そのとき確かに母は兄を妊娠していました。
「これから先、二人、出産するが、あんたの奥さんの親戚で、
お産のときに亡くなった人がいる。
その人が奥さんに憑いているので、奥さんは難産になるから、
近所のお社にでもお参りするといい。
でないと、奥さんもお子さんも命が危ない」
そのおじさんはそれだけ言うと、とっとといなくなってしまったそうです。
両親はその頃人口1万人くらいの小さな街に住んでいたのですが、
父はさっぱり知らない人だったそうです。
家に帰り早速その話を母にしたところ、母は、
確かに遠縁の人でお産の時に死んでしまった人がいたそうです。
母は、兄のときも、私のときもつわりがひどく、
しかも恐ろしく難産だったそうですが、
おじさんに言われたとおり近所のお社に通るたび毎日のように拝んだそうで、
おかげで無事に出産でき、今日にいたります。
この話は小さい頃から聞かされていたのに、すっかり忘れていました…