投稿者:キキさん
先日、4人で深夜に吹上トンネルを訪れました。
探索をした時のことですが御存知の通り、
吹上トンネルは一番下が現在使用の新吹上トンネルで、
その上に現在は車止めが付され車両通行禁止の旧吹上トンネルがあります。
更に上には約100年前!?に開通して現在は柵で
立ち入り禁止の旧旧吹上トンネルが在り、
今回は旧吹上トンネルを肝試しがてら深夜、
懐中電灯を片手に男2女2人で散策した時の事です。
余計な恐怖心を煽らない為にそのトンネルで噂される内容を全て
他の3人には伏せておいたのです。
車を止め、電灯を手に4人で50m程歩き入り口まできた処で
旧トンネルは姿を現しましたが、
トンネル内は電灯が点灯しておらず余りに気味悪いので
早々に立ち去ろうと言う事に成り、
引き上げようとした矢先の事でした。
私の元彼女が一人だけふり返らずトンネルの中をボ~っと
一点を凝視し立ち止まりました。
3人は足を止め、私がどうした?と訊ねるとトンネルの中を指差し(あそこ)!
3人して目を凝らして見ましたが何も見えなく、
再度どうしたのか訊ねると、
トンネルの中15m位の場所の横壁から白っぽい格好で
恐い形相をした女?が出て来て、
2~3回上をゆび指して、その後に手招きをしながら
トンネルの天上に吸い込まれて消えたと言います。
そこで3人は震え上がったのですが、私は彼女のその後のセリフに動揺しました。
それは(Y君!この上にもっと楽しい所が在るから行こうよ~すぐ上だよ~)と
虚ろな目をして気の抜けた様な声で言ったのです。
私は近くにもう一つ旧旧トンネルが在る事をメンバーに話していないのです。
と言うのも私自身、旧旧トンネルの近付き方を知らないし、
そのトンネル自体も良く知らなかったからです。
私の動揺振りと彼女の異変に連れのM君が気付き、
急いで現場を離れる様に促し、
3人で彼女の腕を引いて車に戻り、急いでその場を離れようとした時、
またしても旧道の方をゆび指して
(あそこの人が来いって呼んでるよ~ねぇ)
と言いだしましたが、
気にせずに新吹上トンネルをフルアクセルで飛ばしその場を後にしました。
トンネルを抜ける手前で頭が痛いと言うとそのまま寝てしまい、
車を1時間程走らせた国道411号線との合流する青梅線の
軍畑付近で目を覚ましたので声をかけると、
キョトンとして(どうしたの?アレ!?トンネルは?)とわけの解らない事を言うので
トンネルでの出来事を話すと本人は記憶が無いと言いました。
旧トンネルを立ち去ろうと4人で話した時に急に頭痛がして
そこから先は自分の言動を全く覚えていないというのです。
彼女とは付き合っていた時から時折、
不思議な体験をよくすると聴いていたので、
余計な負担を与えない為に深くは追求しませんでした。