投稿者:忠義の士さん
高校に入り、その初めての夏、当時やっていた
陸上部の同級生と肝試しをする事になりました。
近くに、無縁仏の墓地があり、そこに夜の7:00に集合と言う事にしました。
5人集まるうち、4人までは時間通りに集まりました。
でも幾らまっても後1人が来ないんです。
そいつの家に電話しても「もう出かけた」って言われたので
もう少し待つ事にしました。しかし、来ないのです。
これはおかしいという事になり、探す事にしました。
1人を待ち合わせ場所に残し、近辺を探す事にしたんです。
そうしてて、しばらくして、その墓地の裏側でそいつの自転車をみつけたんです。
そうです。そいつは一人で墓地に入っていったのです。
しかし、闇雲に墓地を探すのは嫌だったので、
もう1度待ち合わせ場所で待つ事にしました。
しばらくするとオーメンの音楽(ラジカセ)と共に、
そいつは墓地の中から現れたのです。
僕らはほっとして、「何しててん」とかいいながら、そいつを迎えました。
しかし、その時、そいつが話してた内容を後で考えるとおかしいのです。
そいつは、「おれの先祖の墓があるからお参りしててん」っと言ったのです。
そうです。無縁仏の墓なのにです。。。
しかし、その時は、そうなんかっと思って予定してた肝試しをする事にしました。
場所は、昔通ってた中学校にする事にしました。
もちろん学校ですので、門は閉まってます。
で塀を乗り越えて学校に入ることにしました。
塀を乗り越えた所はちょうどグランドの真中で
そこをつっきって体育館まで行きました。
それから体育館の横にある体育倉庫を横切って、
六角校舎と言われる六角形した校舎に着きました。
でその校舎の4階には開かずの間ってのがあり、
そこまで行こうと言う事になりました。
で、5人のうち2人が開いている窓を探しに、
残りの3人は校舎の裏で待ってる事にしました。
3人でたわいも無い事を話している時に、前にある花壇を光が走ったのです。
で、友達に今のなんやって聞いても、もちろん判るわけなく、
なんやろうな~って言ってるうちに塀の向こうで人の話し声が聞こえ始めたんです。
ザワザワと。。。
あっ近所の人やって思い、3人は静かにしてました。
しかし、その声が突然消えたんです。
どうしたんだろうって思ってると、砂利を歩く音が聞こえたんです。
3人で聞いたので間違いはないんですが、その時とっさに
「警備員の人や」って思い、静かにしてました。
1度止まって、また歩き始めたんです。
その時何を思ったか、僕は「俺が見てきてやる」っと言い放ち
その音のする方を覗きました。
誰もいないのです。。。。。
急に背筋が寒くなり「でた~!」と叫んでました。
5人全員が、飛んで学校から出てました。
おかしいんですよね。
その六角校舎の周りは友達が歩いてるんですから、
警備員が来たとしたら友達が最初に気づくはずなんですよね。。
その後、公園に行き、現場を振り返って話していると、
他の奴が最後を歩いているはずなのに自分以外でさらに
後ろを歩いている人影をみてるんですよ。。。
しかも話をしている途中に風も無いのに蝋燭の火が消え、
その中の一人は、わけわからない事を言い出して泣きだし、
あまりの恐さに飛んで帰りました。
次の日には、そいつは普通に戻ってましたが。。。。
次の年に同じ学校で肝試しをしたのですが、何も起こりませんでした。
多分、無縁墓地から一杯連れてきてたのかもしれないですね。。。