操り人形

怖い話

操り人形

投稿者:たくやんさん


これは僕が中3(現在高1)のころに起きた話です。
夏の暑い日、親が実家に帰ったので僕は一人
自分の部屋で留守番をしていました。

最初は、親がいないためかはしゃいでいたのですが、
PM9:00頃になるとなにやらいやな空気(鳥肌が立つ)
ような感じに部屋全体が包まれ、

怖くなったので下の階に下りてテレビを見ることにしました。
PM12:00頃になると、眠気に襲われて
嫌な空気の中自分の部屋に戻ることにしました。

しばらくたつと、友達からメールが来たので、メールを返信していると、

ベットの下から変な音(兵隊のマーチ)が聞こえてきました。

ベットの下を見てみると・・・

何も無い。
気のせいだと自分に言い聞かせ、部屋の電気を消し、
寝床につきました。

3分ぐらいたって僕は、妙な声に気が付きました。
女の人(低い声)のような声が聞こえてきて、
「こんな夜中に誰が話してるんだろう?」と思い気にせず目を閉じました。
すると、隣の部屋(物置)から「ドン!ドン!ドン!」と、
壁をたたく音が聞こえ、
何だと思い壁に耳をつけてみると、さきほどの低い女の人の声が
なにやら助けを求めるように叫んでいたのです。

怖くなり隣の物置に行ったのですが、何も無く、いったん部屋に戻ると、
またさきほどより激しい音で「ドン!ドン!ドン!ドン!」と、
さっきと同じ場所から音がしてきたのです。
明らかにおかしいと思い、隣の部屋に駆け込むと、
「ガタン!」という音がして、

目を凝らして周りを見ると、あることに気が付きました。
昔、僕の祖母にもらった操り人形(イチマツ人形)の、
入っていた箱のふたが、

こじ開けられたようにあたりに飛び散っていました。
そして、音の聞こえたほうに行くと、
その操り人形が壁に張り付くように倒れかけていたのです。

あとから、祖母に聞いたのですが、その人形は、
祖母の親友が事故にあって、亡くなったときに、

持っていた人形を祖母がもらい受けたものだそうです。
今思うと、ふたの周りには無数のお札が貼ってあり、
明らかに霊を閉じ込めているようでした。
もしかすると、閉じ込められた霊が
僕に助けを求めていたのではないのでしょうか。


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