下宿での体験

怖い話

下宿での体験

投稿者:搏撃の形さん


「A君弟の下宿の怪異」について書きましたが、
その他の僕の友人の下宿での体験、

もしくは僕自身が相談された話を書きます。

①岡山県のO君の話。

5月初旬、早朝5時頃。

カーテンを通してくる薄明かりの中。

何気なく目が覚め、ベッドの足元を見ると

ギターを抱えた男性が座っており、O君を見ていた。

驚いて声を上げると消えた。
N市M区Fの下宿。O君は直ぐに引っ越した。僕が相談を受ける。

この建物はもうない。

②静岡県のM君。

僕のクラブの後輩。冬の3時頃だという。
M君が寝ていると、M君の部屋のドアの外で、
大きなポスターをグルグル巻くような音。

その音が部屋の中に入ってきて布団の上から何かがのしかかってきた。
黒くてよくわからない物。相談受ける。
出たのは一回だけ。建物健在。

M区T。

③大阪府T市のB先輩。大学のクラブの先輩。
B先輩は母子家庭。
B先輩が付き合っていた名古屋の女性・Kさんを
B先輩の母親はひどく嫌っていた。

しかし、B先輩はKさんと結婚を希望していた。
Kさんは夏休みなど長期休暇でB先輩が大阪に帰ると
A町のB先輩の下宿の部屋に

合鍵で入って定期的に掃除をしてくれていた。
ある日、大阪に帰っているB先輩から僕に電話が来て、
今直ぐN町のB先輩の下宿に行ってくれ、との事。

KさんがB先輩の部屋でどうにかなったらしい。

直にB先輩の部屋に入ってみるとKさんは放心状態。
午後4時頃。
B先輩の部屋から大阪のB先輩に電話しKさんの無事を伝える。

放心状態のKさんも僕が来た事で落ち着き何が起こったか話してくれた。
その日の午前10時頃、いつものようにB先輩の部屋に入って
Kさんは掃除を始めた。

午後2時頃掃除も終わり、疲れたのでB先輩のベッドで仮眠を取った。
しばらくするとKさんの両足首をつかんでベッドから
引きずり降ろそうとする者がいる。

驚いたKさんは泥棒だと思い、必死で暴れたが
両足首をつかんでいる手の握力がもの凄くずるずると

下に引っ張られた。
Kさんが思わずB、助けて!と叫んだ瞬間、
両足首を引っ張る手の感触が消えたという。
Kさんから話を聞いて僕は下宿の周りを見て回り、
部屋にも当然怪しい人影はないので
単なる夢だと思いKさんをなだめ、Kさんも夢だと言って
元気に車で家に帰って行った。

その夜、大阪のB先輩にKさんが無事帰った事を伝える為に電話した。

僕が、笑いながらKさんはそそっかしいですね、と言うと
「搏撃よ、実を言うとな、うちのお袋、癌やったんねん。
今日、亡くなったんよ。亡くなった時間なんよ、

Kが足引っ張られ時間。お袋、Kの事、嫌ってたん、搏撃しってたやろ?
Kが俺のベッドに寝てるの、お袋、許されへんかったんよ、たぶん。
で、Kの事、引きずり降ろそうとしたんよ。」
名古屋からは僕とB先輩の友人と2人でその夜、車で大阪に向った。

お通夜に出て、次の日の朝、大阪を出た。
B先輩はKさんとは結婚しなかった。
結局、大学卒業後、大阪で知り合った女性と結婚し
子供も2人出来て、順風満帆。

大学時代の不思議な体験と言おうか心に残っているのはこの体験。
「佐久間ダム」の「ノックの音」などは軽薄な話。
子を思う母親の情念を感じた出来事です。

母親は男の子が気になるのですね。

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