昼間の怪異

怖い話

昼間の怪異

投稿者:軍曹さん


これまた古い話なのですが、20年前、
私は、某工業高校に通っておりました。
この学校は歴史が古く、戦前から有るのでは?
と思える建物が、残っていました。

工業高校では、実習という時間があり、この時間は、
普通の授業の、50分授業10分休憩というスタイルでなく、
2~3時間ぶっ続け、30分休憩という特殊なものでした。

この日も、築数十年、木造の旧校舎での実習の授業でした。

午後4時ごろでしょうか、例によって長い休憩時間。 
小用に行く者、売店にジュースを買いに行く者・・・、さまざまです。

私と2人の級友は、どこにも行かずに、机にうつ伏せになり、眠りはじめました。
間も無く、私の後ろのドアがガタガタッと開かれ、安全靴の音を響かせ、
誰か入ってきました。
その足音は、ミシッミシッ床の板を鳴らしながら、

私の左側をぬけ、机を半周して、正面で止まりました。

先生が入ってきたのかな?

私達3人は、一斉に顔を上げましたが、誰も居ません。
私達は、お互いに顔を見合わせ
「確かに誰か入ってきたよな!」

怖くはありませんでしたが、真昼間に不思議な出来事でした。

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