投稿者:プリン人さん
まだ私が小学生の頃、近所に老夫婦の住む家がありました。
農家だったのか広い敷地内に畑を作り、野菜を作っていたようです。
特に近所づきあいもなかったのですが、私がそこに越してきて数年経って、
老夫婦の家に白黒の花輪?が飾られました。
老夫婦のどちらかが亡くなられたのか、
双方ともお亡くなりになったのか今では知る由もありません。
ただ、家は間もなく解体されました。
そこにはただ広い荒地が広がっていました。
ある夜、母と買い物に出かけ、家に帰り始めていました。
近所の子供との遊び場となっていた荒地をの前に差し掛かった時でした。
荒地の一角から煙が上がっていました。
まるで線香のようにもやもやと。
するとみるみるうちにその煙は前かがみ姿勢のおじいさんに変わりました。
その姿勢は何かを探しているようにも見えましたが、
次の瞬間、消えてしまいました。
翌日、そのおじさんのいた場所付近を見てみると割れた壷のようなものが
埋まっていました。(中身はなかったみたいですが)
それを探していたのでしょうか。
数ヵ月後、荒地はアパートに変わり、
おじいさんがいた場所はガスタンク置き場となっていました。