投稿者:GO!GO!暇人さん
これは怖い話というより、不思議な話です。
20年ほど前、父方の祖父が亡くなりました。80歳でした。
とっても優しくて大好きでしたが、病気で苦しみながら
息を引き取りました。
そんな祖父が亡くなった日の出来事です。
私は当時小学校に入学してすぐで、
夜の8時には床についていました。(寝る子は育ちます。)
一度寝てしまうと雷が落ちようが、救急車が通ろうが、
地震だろうが目を覚まさない私・・・・
(何かあったら一番に死ぬと家族に言われるほど・・・笑)
その鈍感な私が、突然目を覚ましました。
トイレに行きたい訳でもなく。
しかもポテポテと2階の部屋から1階の居間まで降りて行ったのです。
「あれ??」
階段を降りると、夜の12時を過ぎていたはずなのに電気がついている。
しかも複数の人の気配。
テレビの音もかすかにする。
「だれだろう・・・」
ゆっくりと扉を開けると目の前に飛び込んできたのは
仏壇の前にある大きな木の箱。
しかも親戚のおじちゃんやおばちゃんも座ってお茶を飲んでいる。
しかも無言で・・・(かなりびっくりしました(笑))
テレビを横になって見ている父の真横にピッタリとくっつき、
同じように横になると(お父さんっ子です)、
父は「どげんした?起きてくるとか珍しか。」
(どうした?起きてくるなんで珍しい)
優しく微笑みました。
「何か目が覚めた。」
そして疑問を父にぶつけました。
「ねえお父さん、あの大きな箱何??」
「おじいちゃんがね、帰って来たとよ。」(おじいちゃんが帰って来たんだよ)
『おじいちゃん???』
頭の中がはてなでいっぱいでした。おじいちゃんは病気で入院してるし、
昨日の夕方も私は学校が終わって病院まで行ったはず。
怪訝そうな顔の私に父は
「おじいちゃんにあいさつしてこんね。」(おじいちゃんにあいさつしておいで)
「うん。」
私は木の箱に近づくと、小さな木の扉を開けました。
「じいちゃん・・・」
そこには祖父が寝ていました。
祖父は、ぜんそくが悪化し、夜おそくに息を引き取ったのでした。
祖父は私たち孫をとってもかわいがってくれていたのですが、
残念なことに私には祖父がベッドで寝ている記憶しかありません。
きっと祖父が私を起こして、自分が死んでしまったことを
伝えたかったのでは、と思っています。
―――おまけ―――
高校生になった時、霊感の強い先輩に、
「あなたの守護霊はおじいちゃんみたいね。
すごく優しい人だったでしょ?」
と言われた。びっくりしました。
でも、おじいちゃんが私のことを守ってくれているんだ。
と思うと、とっても嬉しくなりました。