投稿者:エンポリオさん
これは、僕がまだ幼稚園に通っていたころ体験したことです。
皆さんの話に比べると大して怖くもないかもしれませんが、
実際に体験した僕としてはかなり怖い体験だったので、投稿しておきます。
僕が幼稚園児だったある夜、弟と一緒に寝ていたんですが、
ちょっと寝つきが悪かったのか、その夜は
弟と悪ふざけをしながら遅くまで起きていたのを覚えています。
二人でキャッキャとはしゃいでいると、突然、
廊下に立て掛けてあった掃除機がバタンと倒れました。
僕等が寝ていた部屋は2階にあり、引き戸式の戸は開け放してあり、
廊下の様子はよく見えたので、
掃除機が何の原因もなしに突然倒れたのを弟も一緒に見ていました。
これに驚いた弟は、すぐに布団をかぶって
何も見ないようにしていましたが、
僕は怖くて半ば金縛りのうようになりながら、廊下を見ていると、
突然廊下から青白い手だけが伸びてきて、
僕たちが寝ていた部屋の壁をボン!と叩きました。
しかも人間離れしたスピードで。
眼の錯覚でない証拠に、壁に吊るしてあったハンカチ入れが
ぐらぐらと揺れていました。
それは弟も見ており、僕が「手が出てきた」と言っても信じませんが、
その時何か得たいの知れない現象が起こったことは
弟も信じているようです。
その後数日したある夜、家族でテレビを見ていると、
誰もいない筈の庭から網戸に、
上下にバイバイしているように上下に動く手の影を見ました。
当時親に相談しても「見間違え」だと笑っていましたのが、
家を立て替える最近になって、
大人になった僕そういえばと話をしたところ、
両親とも青ざめて特別に神主を呼んで御祓いしてもらおうということになりました。
いったいあの手は、何を僕に伝えたかったのでしょうか。