離島の砂浜にて

怖い話

離島の砂浜にて

投稿者:紅のプー太郎さん


盆休みを利用して、釣り仲間が1人で
離島へ出かけた際の出来事です。
夕方近くに定宿の民宿へ着いて、
その日は食事と入浴を済ませ、ゆっくりとすごしました。
昼間は暑いし海水浴客で釣りが出来ず、
夕方から夜半前の予定で、釣りを始めました。
民宿の100歳近い大オバァからも
「盆期間中の殺生はいかんよ!!」と、
警告じみた事を言われましたけど、頭の中は
「釣り」の事でいっぱいで、全く聞く耳持たず状態で
受け流しました。
夕方から始めましたけど、あいにくその日はサッパリな結果で、
気分転換がてら休憩してたら、ウトウト始めたんですね。
そのうち、半分意識があるかないかの状態の頃、
変な夢みたいなのを見ました。
大きな渦が出来て、その中に人々が吸い込まれてる夢で、
吸い込まれるのが嫌なのか、中には抵抗する人達も居ましたが、
結局は吸い込まれてました。

暫くして目覚めましたけども、全身に嫌な汗でビッショリになっていて、
盆期間中には集落に迎え火と送り火の習慣があり、
ふと集落を見ると送り火が全部消えてたそうです。
昔からお盆には「地獄の釜の蓋も開く」とか言い伝えがありますけど、
たぶん何かの警告だったんじゃないでしょうか?

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