赤い記憶

怖い話

赤い記憶

投稿者:かんたつさん


これは丁度3年~4年前くらいです。

当時私は店舗の清掃作業を深夜に行ってました。
家は北九州なのですが、その店舗の場所は高速で
福岡インターで降りる所です。(地名は?
いつもは一人で行くのですが、その夜友人が
「明日休みだから手伝ってやる」と言って着いてきました。

(多少強引に手伝わせた)

午前一時頃に到着して3時前には作業は終了しました。

手早く片付けをして高速に乗って帰ろうとすると、友人が(この人は私より年上です)
「車も少ないし、高速代もったいないから下通って行こう。
近道があるから。」と言って、

私をナビゲートしました。

そしてその近道とは・・・犬鳴峠でした。

しかしこの時私は疲れてて、多少の眠気も普通な判断を邪魔してか、

それと犬鳴峠の怖いのは旧道の方だろう・・
と言う今思うとくだらない予備知識のためこの後
死ぬほど怖い思いをしました。
まず・・私の他には車がいないことです。
時間帯を考えれば当然ですが、少しづつ変な気持ちになり、

二人は無口になりました。

そしてしばらく走るとトンネルがあります。

中は気味が悪く恐ろしく長いトンネルに思えました。

・・トンネルの出口が見えます。

出た瞬間でした。

・・道路が赤い・・?

赤いのです。

最初は理解できませんでした。

何となくどこかで赤いライトが照っているのかと・・。

でもこんな山奥にそんなものはあるはずなく。
道路の端から端までが赤い・・!ふと友人を見ると寝ていました。
(確認していませんが・・
つまり二人でいるのに私は一人で恐怖と孤独を
味わうことになってしまったのです。
私は車の脇やバックミラーやドアミラーの類を見ることはやめ、
(何か写ってたら事故ると直感)

その赤い道路を55km(60kmをなるべく超えないようにしました)で
駆け抜けました。
あっと気づくといつのまにかライトの先には
漆黒の道路に戻ってました。
ただこの時は助かったとはとても思えず、
私はゆるいカーブの手前にいました。(短い橋?がある所です。)

そこで友人が口を聞きました。
少し冷静さを取り戻し、時速60km前後をキープしつつ
ゆるいカーブの手前の長い直線道路を走ってました。
すると・・なぜか突然のスリップ。
直線道路なのに。
別にハンドルも切ってません。
そしてスリップしながら、ゆるいカーブに突入しました。
ゆるいカーブは所謂、魔のカーブと化し、私の車は事故る寸前で
体制を整えることが出来ました。

二人は絶句。

その後、犬鳴峠をぬけて霧深い遠賀川の脇を走りながら、
私は例の赤い道路を友人に話すかどうか迷いました。
でも今だに話してません。

今ではその友人とは連絡の疎遠となり、この話を伝えることは不可能です。
ですから少しでも他の方に話を聞いてもらいたい・・と思い
投稿したしだいです。


次へ   メイン

タイトルとURLをコピーしました