デマだらけの山にて

怖い話

デマだらけの山にて・

投稿者:カシスさん

この話は一年くらい前の話です。

私は新年を祝う祭りに友達2人と出かけました
そこの祭りで他の知り合いとも会い甘酒など
年越し蕎麦などを食べて盛り上がっていました

そしてカウントダウンが始まりました  

5! 4! 3! 2! 1!・・・

『明けましておめでとうございます!!』

祭りは新年を迎えると同時に終わりを告げました

それぞれ自宅に帰る人々

しかし私たちはまだ調子に乗っていてしばらくダベっていました

と一人が『肝試しいかねー?』

みんなの顔が「いいねぇ」と言わんばかりの顔になりました
そして 近くの山に行くことにしました そこの山は
家族で心中など女の人が全焼死体で発見されたなどという

変な噂がある山でした
私はその話を図書館の資料で調べたのですが
結果は「そんな事件は無い。」

正直「デマ」でした

私はそれを知っているので何も出ないだろうと「いいよ」と軽い気持ちで言いました 
他の二人のうちその噂を知っているのは一人だけでした
山に行こうと言い出した人はその噂を知りませんでした。

もう一人はその噂を知っているので嫌がっていました

私たちが友人を納得させてその山へ肝試しに行きました・・・。

そこの山は展望台があり上から見下ろせるようになっています

私たちはまだ何も起きてないのに逃げるように展望台を上がりました

【・・・足が重いな・・】
上っている途中私は思いました
でも寝不足のせいだろうと思いあまり気にしませんでした 

言い忘れましたが私は見える人です
霊感が強いのではなく霊に対して物凄く弱いだけで
昔から色々と大変でした(苦笑)
展望台頂上に着きました
昼間とは全く別の姿を現すのが大きな建物です 
中は物凄く暗い 月には群雲

しかし上から下の様子ははっきり見えました 

外は蒼の世界 綺麗でした 

怖さなんか吹っ飛びました 

綺麗な景色を見て私たちの緊張の糸は切れてフニャフニャになりました 
しょうこりもなくそこでダベってました
私はもう一回綺麗な外を見ようと下を見ました 

そこで人を見ました

高校生?大人?くらいの人三人が外でキャッチボールをしていました

「何だ、他に人がいたのか」と私は思い二人に人がいることを告げました 

その姿は二人にも見えていて「祭りに居た人かな・・?」とか話していました 
「まぁ、ひとまず降りようや」と言い下に下りて
その人たちの顔を見ようとしました 
下に下りたらセオリーどうり人はいませんでした
私たちは笑う事しかできませんでした 

「なんだったんだろうね?」

三人が顔を合わせました 

今まで気付かなかったけど回りに気配が沢山ありました 
それに気付いた私は今まで忘れていた恐怖を取り戻し
改めて霊の気配とやらを感じました 

ベンチの方からやたら背の高い御婆さんが見えました 

私は「見えているのは私だけだろう」と思って他の二人を怖がらせないように

静かに場を離れようと考えていました 

しかしもう一人が私に「○○、○○、気になったんやけど・・」

「あの御婆さんさっきから何なんやろうな」

「!!」

私は驚きました霊感も無いと思われた友人が見えているのです

私は静かにどころか三人を引きずるように逃げました

「怖い!怖い!!怖い!!!」

「逃げろ!逃げろ!!逃げろ!!!」

頭の中にはこの言葉しかありませんでした
何故逃げたのかは解りませんただ体が、
第六感が「逃げろ」というので逃げたのです 
状況がわからない友達も状況のヤバさに気付いて
自転車置き場まで直行しました 

こういうときに限って自転車の鍵がなかなか解除できない 
そのときは恐怖が心を支配していたのだと思います
正常な思考はできませんでした 
今までに見たことの無い大量の霊
私たちは死に物狂いで自転車で逃げ去りました

「逃がさん」とばかりに林を何者かが凄い速さで追ってきました

「人間!?」友達が叫ぶ「否!!!」私は叫びました・・・
あの林の中を追ってきたものは動物だったかもしれませんが・・・
とにかく怖かった

怖いのはこれだけじゃありませんでした

私が家に帰ると友達からメールがありました内容は
「今さ 俺しかいないわけよ(起きている人が)なのに
玄関を誰かが叩いてるんやけど開けれない・・・!!!

どうしよう」

私は返事に

「(´,_ゝ`)ぷっ 風だろう」と

丁度その日は風も強かったので玄関の扉を揺らすのが風だと思っていました 

しかし友達の返事は
「違う!!!風は強いけどちゃんと・・・」
←送信トレイに残っていなかったので忘れました・・・

そのあとしばらく電話をしました確かに玄関を叩く音は聞こえます

10分くらい電話をしていて玄関の音がなくなりました

一体なんだったのでしょう?玄関を開けなくて正解だったのでようか? 

因みに私の家は何もありませんでした 

それは霊媒師の方にもらった水をかけたおかげだと思います。

友達にもかければよかったのですがこの水は私だけしか効果がないようです。

因みに水は無料でもらいました ボランティアの方です。

後で聞いた話ですがあそこの山は無縁仏が竹林などの中に沢山あるそうです 

不用意に手を合わせるなどしたらえらいことになりかねません 

落ち武者の霊とか出るらしいです

落ち武者がキャッチボール?

御婆さんの落ち武者?

おかしいですね

でも それ以来私たちはあそこの山へは行っていません。

行きたくありません。

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