帰り道の少女

帰り道の少女 怖い話
帰り道の少女

帰り道の少女

投稿者:雛咲華奈さん


私の家は沢山霊が居る上に、
私が霊感を持って居ります故、毎日が恐怖体験で御座居ます。

そんな私が体験した話を御聞き下さい。

あれは私が小学校(只今中学生)の高学年の時。
其の日は教室で学級の仕事を遅くまでやり、
帰路についたのは七時だったと思います。

私の学校の裏には墓地が在り、異様な雰囲気が漂って居りました。

ですが、私の学校では其の近くに民家が在るので危険は無いと言い、
更に其処を通学路にし、其の道以外を帰路にする事を
禁止して居りました。

(通学路以外を帰路にし事故に遭った場合、保険が出ない等という理由で)
其の日も何時も通り墓地横を通りますと、

小学校一、二年位の女の子が佇んで居りました。

ですが私は特に気にもしませんでした。
良くあるのです、帰りが遅くなり、

親に怒られるのを怖がる子がここに隠れている事が。

何時もの通り私は其の女の子に問いました。

「帰り遅くなっちゃって帰れないで居るの?

ここは危ないし御姉ちゃんもついて行くから一緒に帰ろう?」

ですが其の子は動く気配がありません。
私は其の時、何故かここを早く立ち去れと、
脳が危険信号を出して居りました。

早くしないと危険だ・・・。

そう思い、私は女の子の手を取りました。

すると・・・。

女の子の手は氷を持っているのかと勘違いする程冷たかったのです。

何か違う、私は何か大変な勘違いをシテイル・・・?
そう思っていると女の子がゆっくりと顔を上げてきました。
其の時辺りは暗闇に包まれて居た筈です。

ですが何故か其の子の顔が見えました。

其の子の顔は土色をし、生きている者とは言えませんでした。

私の勘違いはこれだった・・・。
そう思い私は走って逃げました。

途中何度も様々な考えが脳裏を過ります。

(あの子供は人間?生きている?)

(否!アレが人間の筈が無い!)
・・・家に着いたとき私は全身が火に包まれたかの様に
熱くなって居りました。
あの子は今でも待って居るのだろうか?
そう思い、其の日は床につきました。

ですが・・・。

どうやら私は連れて帰って来ていた様で、今でも私の家に居る様です。
・・・私の家には沢山の霊が居ります。
其の殆どは私の連れ帰ったものです。

其の所為で妹二人と祖父、母が病気をし、今でも苦しんで居ります。

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