投稿者:紫姫さん
もう10年位前になりますが、家族で夕飯を食べていた時のことです。
うちの玄関は引戸ですが、田舎で
しかもチャイムが壊れていたこともあって扉に鍵を掛けません。
ですからうちに用事があってみえた方は引戸を開け、
中に入ってから「すいませ~ん」などと声を掛けてくるのが
ごく当たり前なのです。
そのときも「ガラガラガラ」と引戸が開く音がしました。
それに続けて「こんにちは!」という声が。
なので母が「はぁ~いッ」と返事をし、居間の扉近くの妹が
扉を開け、玄関を覗きました。
ですが。
「あれ、誰もおらんよ?」
確かに声のした玄関には誰もおらず、閉まる音もしないのに
引戸はキッチリと閉まっていたのです。
「え?ウソ?」
もう1人の妹と私はすぐ玄関まで行き、
引戸を開け外を覗きました。でも誰もいません。
同じタイミングで母は勝手口から外を覗きました。
玄関から出た場合、歩くところは絶対に勝手口から見えるのです。
でもそちらにも誰もいません。
「車?」
「でも全然エンジン音とかせんやん。」
その場にいた全員が確かに声を聞きました。
あの声はいったいなんだったんでしょう?
声の感じは若い男の人、それも元気な感じでした。
でもなんで夜なのに「こんにちは!」だったんでしょうか?
まったく霊感のない一家にも不思議なことって起きるんですねー。