病院は怖いよ~

病院は怖いよ~ 怖い話
病院は怖いよ~

病院は怖いよ~

投稿者:マスターさん

以前、私は交通事故により病院に
長期入院をした経験があります。

今からお話する内容はその病院での体験です。
入院の経験がある方なら分かると思いますが、
不自由だった身体が動く様になってくると

病院とゆう場所はこの上なく暇な場所になってきますよね。
毎日合わす同じ顔、窓から見える変わらぬ景色、
それはそれは窮屈で退屈なものなのです。

入院2ヶ月目・・・

松葉杖を使ってなら不器用にでも何とか歩けるほど回復した私は、

昼と夜が完全に逆転した生活になってしまっていました。

夏休みの学生と同じですよ、はい。

朝方まで起きて夕方まで寝てる。

へっぽこ人間が送る生活です。
消灯時間が過ぎ、看護婦さんに内緒で見ていた
テレビも面白くなくなってきた深夜12時頃。

「たばこでも吸おう。」

私は松葉杖を使い喫煙所まで歩いていきました。
病院の構造はLの字で、1階から上はどの階もLの字の折れ曲がる所、
つまり真ん中に喫煙所がありました。

右を見れば廊下の端まで見えます。

左を見れば廊下の端までみえます。

真ん中ですから。

目の前はナースステーション。

丁度、真ん中がナースステーションになっている左の部屋はナースステーションと
扉一枚の部屋続きになっていて、(そろそろ危ない人)が
この部屋に入るのです。

いつでもナースさん達が迅速に対応できる様にそうなっているのでしょう。

たばこを3本吸いました。

「さ~て、そろそろ部屋に戻ろっかな。」

松葉杖に手をかけようとしたその時!

「ピーピーピーピーピーピーピー」

廊下に響く小さな音が耳に入りました。

目覚まし?携帯?

「ピーピーピーピーピーピーピー」

いつまでも音はしています。
何となくその音が気になった私は、どこからこの音が聞こえてくるのか
キョロキョロ探し始めました。

暇だったもんですから。

右を見て何もナシ、左を見て・・

ん?あれなんだ?
ナースステーションと部屋続きのあの部屋の扉の下の
わずかな隙間から煙がうっすらと出てる!

もっちり感のある煙が「ぬるっ」って出てる!

廊下の天井にうっすら上がってきている!

「えっ、火事?!」

入院中につき、だらりと伸びた前髪が邪魔だ!

髪の毛をかき上げる!

1秒ほど目を離した瞬間!

「・・・・・あれ、煙が消えとる?あれっ?あれっ?」
髪の毛をかき上げるまですぐそこにハッキリと
漂っていた煙がなくなってる。

扉の下の隙間からも煙が出てない・・・そんなアホな??

もう1つ気がついた。

あの、ピーピーピーとゆう音が止んでいる。

私、しばらく目が点になっていました。

すると

「ガチャッ」

あの扉が開き、2人の男性が出てきました。

どうも親子らしいこの2人は互いに一言ずつ話ました。

「苦しまずにイッタな・・・。」

「うん、苦しまずにイッタ・・・。」
そして父親らしき男性が喫煙所の横にある電話の
受話器を取り、ボタンをプッシュします。

「母さんか・・ばあちゃん今亡くなった・・逝ったよ・・うん、うん、、・・・」

続く会話。

バタバタと看護婦さんが動き回ってる。

取り残された私。

「えっ、ナンだったの?今の煙は?」

嫌な想像が頭をよぎる・・・

まさかな・・まさか・・

看護婦さんを1人呼び止めて聞いてみる。

「あの部屋のおばあちゃん、亡くなったの?」

「そうなんよ!急やったんやよ。」

「あっそう、、ところであの部屋で煙が出る機械かなんか・・・ある?」
「はあ?煙?そんなんないよ、在るわけないやん!
病院で煙出るのは消火器くらいやよ。」

「だよね・・・ありがとう、、おやすみ。」

松葉杖で自分の部屋まで帰ります。

あの部屋の前を通らなければなりません。

扉が開いている・・・・チラッ

顔に白い布被せてありました。

背中に鋭い悪寒が走ります!

鳥肌が沸き立つのがおさまらない!

痛む体を無理に引きずり自分の部屋に!
病院では駄目だと分かっていても携帯を取り、
自分が経営する店に電話しました。

こと細かくバイトにさっきあった出来事を話します。
「・・・・僕1人なんすよ!怖いじゃないっすか!
切りますよ!ガチャン!」

冷たっ!

友人に速攻電話!!

「・・・・・ガチャン!」

「・・・・・・・」

私、寝ました。

看護婦さんに睡眠薬もらって。

私が見たのは「ソレ」なんでしょうか?

どうなんでしょう?

場所が場所だけに吐き気がするほどの恐怖でした。

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