投稿者:太陽さん
うちの地元には3階建てで15人入る事のできる町営の独身住宅があります。
この住宅には出来た頃…10数年前です…から「出る」との話がありました。
住宅がたつ前は原っぱで、その前は木材加工所、
その前はお墓という土地です。
木材加工所の頃も資材のむこうに人がいるとか
夜中に人魂が…なんて話はしょっちゅうあって、
住宅が出来たときにも恐らく出るだろうといううわさになっていました。
でも、この住宅、近代的な作りになっていて、
入りたいと言う若い人は多いそうです。
この住宅の103号室に入居していた人(「たまき」さんとしましょう)の話です。
なにかがおかしいと感じたのは入居してすぐの事だったそうです。
夜、寝ているとかしゃん…かしゃん……と何かが歩く音がするのだそうです。
最初は二階の人でも歩いているのだろう。
そう思ったそうですが、時計をみると夜中の2時。
どう考えてもおかしい時間なのです。
そんなに遅くまで起きている人がいるはずないのです、
それも「かしゃん」なんて足音ありえません。
つぎのひ、友人に泊まりにきてもらうことにしたたまきさんは、
夜中の物音の事など何も言わず、
一緒に寝ることにしました。
そして朝、友人は青ざめた顔でたまきさんを起こしたそうです。
「たまきっ!この部屋なんかいるっ!!
あたしこんなとこいたくない!!やだよ!」
必死にそう言うそうです。
友人に聞いたところこう言ったそうです。
「あたし、夜中によろい武者見たのっ!!!
玄関からベランダに向かって歩いて行ったの!!!すっごい怖かったんだから」
「やっぱり…。」
思わずたまきさんはそういってしまったそうです。
友人は、とても霊感の強い子で、見えてしまう体質の子だそうで、
それでとまりに来てもらったのだそうです。
その後、たまき達がどうなったかはまた今度と言う事で…