投稿者:りきまるさん
あれは十年位前の体験です。
当時のアルバイト先の連中四人と、
真夜中に肝試しをしようということになり、
T県S市の営業停止したレジャーランドに真夜中に行ったのです。
施設までの道は県道から山道に入り、
両側が頭くらいの丈もある雑草の一本道。
建物前まで車をつけ、みんなで車を降りたのですが…
そのメンバーの中の一人が
「おい、急いで帰ろう!振り向かず、早く車に乗れ!後で話がある。」
というのです。
ただ事じゃない雰囲気を感じ取ったみんなはすぐさま車に乗り、
まもなく車を発車しました。
「おい、なんでいいところで帰らなきゃいけないんだよ」
と帰ると言い出したメンバーに他のメンバーが聞くと……
「みんなが車を降りた直後、建物のほうから
数え切れない程の人がゆっくり歩いて来るのが見えたんだ。
そいつらはみんな手を前に突き出して、
早く俺らを捕まえようとしているみたいだった。」
と言うのです。
みんなはそれを聞いて唖然としました。
その話を聞いたのは、その施設へと行く一本道から出た
点滅の信号付近でした。
その時、偶然か必然か、その点滅していた信号が突然切れたのです。
それは何かの警告だったのでしょうか?
十年たった今でも本当に忘れられない体験です。