マネキン

マネキン 怖い話
マネキン

マネキン

投稿者:和雄さん

僕が小学生の頃、大阪の、S市に住んでいました。
家の周りには池が多く、友達とよく池で遊びました。
ざりがにやカエルを取ったり、島に渡って探検したり、
秘密基地を作ったりしました。
とても楽しかったです。
小学3、4年の頃、ちょうど異性に興味を持ちだす頃で、
みんなでエロ本(おきまりですね)を拾ってきて、
秘密基地に集めて見たりしてました。
あれは、秋も深まった頃だったと思います。
ガキ大将のY君と友達8人程で、池で遊んでおりました。
そうすると、草むらの中に、白いものを発見しました。

全員で行ってみると、マネキンが捨てられていました。

ショウウインドウなんかに置いてある、日本人の女性の物でした。

僕達は興味しんしんで、いろいろさわったり、動かしたりしていました。

遅くまで遊んでいたので、日が傾き、辺りは暗くなりかけていました。
誰とも無く「そろそろいのや」と言ったので、
僕は、マネキンを秘密基地に隠しておこうと言いましたが、
突然Y君がそれを蹴飛ばし始めました。
それを見て、一人二人と蹴り始めました。

コロコロと、無機質な音をたて髪をふり乱してマネキンはころがりました。
今思えば、性に対して、イケナイことだと言う
抑圧されたものがあったのだと思います。
みんなで蹴りました。
そのうち、下半身が取れて、手が取れて、顔と胴体だけになりました。

一人が、とうとうその髪の毛をつかみ、振り回したと思った次の瞬間それは、
池の中のヘドロだまりへぽちゃんと落ちました。
何故かそれは胴体を下にして、うまいこと、立った状態でした。

つまり、マネキンのどろどろになった顔が僕らの方を向いて落ちたのです。

気味が悪いので早く帰ろうと、池の周りの道を通って帰っていました。

みんな無言でした。池から離れる時、一人が振り返りました。

「うわっ マネキンがまだこっち向いてる!!」 

僕らは、池の周りを半周して来たのです。そんなはずはありません。

みんな池を見ました。

そうしたら、本当に、こちらを向いているのです!!

少し笑っているように見えました。

「うわーーーーっつ!!!」
みんな走って逃げました。
そして何も言わず、それぞれの家に帰りました。

次の日、不思議と学校でその話をする子は居ませんでした。

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