投稿者:GT-Rさん
去年の元旦、私はとある神社に初詣に行っていました。
時間は午前一時ごろ。
当然まだ誰もいません。
家でもう一眠りするか・・・と帰ろうとしたところ・・・。
わいわいがやがやと、人の話し声が何人分も聞こえてきたのです。
俺以外に酔狂なやつがいたのか・・・
という考えは直後にもろくも崩れ去りました。
声だけがするのです。
間近で聞いているのに、人の姿はどこにも見当たりません。
そのうちに声は私を取り囲み、だんだんボリュームを上げていきました。
何を言っているのかもわかりません。
会話をしているのは確かなのですが、
どうも日本語でも、はたまた外国語でもなさそうなのです。
声が重なり合い、ウォーンウォーンと響き渡り、
私は気が遠くなっていきました。
倒れた私を覗き込む何人もの「目」だけの人々を見ながら・・・。
神主さんに介抱されて我に返ったのは、夜が明けかかった頃でした。
一部始終を話し終えた時、神主さんは
「これで九人目か・・・いやね、あんたの他に八人、
八年前から一人ずつそんな体験をしてるんよ。
霊が出るなんていわれはないのにねえ。
やはり神や仏に関係あるところには集まりやすいのかねえ・・・。」