投稿者:amiさん
三年くらい前、教習所通いをしていた夏のこと。
教習所から帰ってきて、くたくたで眠い私は
実家にある二階の自分の部屋で寝てたんです。
すると、私を
「寝ないでよ~遊ぼうよ~」
と起こす人がいて。
だけどすごく眠かった私は「いや、ええって」
と断ると「わかった」っていなくなりました。
そして、一回目覚めた私は時計を見て
「5時か~。夕飯まだだし、お母さんに手伝って
言われるし、もっぺん寝よ」
と再び寝たんですが、うつらうつらしてくると今度は
「アイス食べよ~」
といい私の太ももあたりにぺたっと冷たいもんくっつけてきて。
びっくりして起きたらお兄ちゃんと弟が
「はい、お食べ」
ってアイスくれて。
でも、寝起きだし、さっき寝る前に食ったばっかりだから
「いらんき、ほっといて」
というと
「もういい、遊んであげない」
とかって隣の自分たちの部屋へいってしまいました。
それからまた「起きてよ、遊ぼうよ~」
って聞こえてきて。
またあいつら・・・って思って寝てると、
「ね~ね~」って言ってるんです。
どうやらベランダから聞こえてくるようで窓を見てみると
坊主頭でランニングシャツを着た目の大きな男の子がいて。
一瞬、お兄ちゃん何ふざけてんだ?と思ってたら、
その子はベランダから私の部屋へ入ってきて、
寝てる私を揺するんです。
「ねえねえ、起きてよ。遊ぼうよ」
って言いながら。
お兄ちゃんうざいわ~思って無視してると、
私の部屋から出て隣の部屋行ってどたどた歩き回ってて。
うっるさいなあ・・って思うんですけど、
ほっといたらまた私の部屋にきて
「ほら、もう行かなきゃなんないんだよ。
早く起きて、行こうよ」
って肩揺すりながら手を引っ張るんです。
だから「私眠いの、ほっといてよ」
と怒鳴り気味で起きたら、夕方で
さっきまで明るかったはずの空がもう真っ暗で。
あれ?って思って隣の部屋へ行くと誰もいない。
おかしいと思って、下の部屋へ行くとお兄ちゃんと
弟がそこでご飯食べながらビール飲んでて。
何気なくお兄ちゃんと弟に
「いつからここにいたん?さっきまで上にいたじゃん」
と言うと
「え?俺らお前にアイス持ってったら、いらん言われたし、
アイス溶けてまうから冷蔵庫に戻しにきて・・・
そっからずっとここおるけど?」
と返された。
そういや、今ってお盆じゃん。と思いましたけど、
なんとも言えないんですよ。
お兄ちゃんに背格好似てるし。
あれから何も不思議な体験はないんですけどね、
会ったこともない亡くなったはずの友人の親が夢に出てきて
「あのこは元気?」ってきかれたりするんです。
怖いという気持ちにはもちろんなるんですけど
「人間だったんだよね、前は」
って思うと、不思議でいっぱいです。
相手も自分も自覚してないだけなのかもしれませんけど。