投稿者:兎さん
私が5歳のときです。
近所の友達6人と「かくれんぼ」をしました。
鬼になったのは私でした
公園の広場をあちこち探して、
やっと5人を見つけました。
でもまだ一人見つかりません。
その子はスパイのようにかくれんぼのプロなのです。
絶対分からない場所にいると思い
みんなで探しました。
でも、いくら探してもいません。
もう時刻は5時をまわっていました。
私たちはあせりそこらじゅうを探しました。
すると耳元で「こーこだよ」と子供の声がしました。
後ろを向くと最後の一人の子がいました。
笑って、手を私に振っていました。
「みーつけた」
と言うとその子はいなくなりました。
少し背筋が凍りました。
すると、広場のすぐそばの池のところで
救急車が止まっていました。
みんなでそこに行ってみると最後の一人の子が
タンカーに乗せられていました。
頭の中が真っ白になりました。
翌日、お母さんからその子が亡くなったと知らされました。
池の大きい岩に隠れようとしたら謝って
転落したそうです。
あれは幽霊だったのかもしれません。
そのとき私は早く見つければよかったという
悔しさの涙が溢れてきました。