投稿者:龍さん
いつも、俺が住んでるアパートの扉の前に、
段ボールが置いてある。中身はない。
なので、畳んで捨てる。
だけど、1週間経つと、気味が悪くなってきた。
次の日、仕事から帰ってくると、また、
段ボール箱が置いてあった。
「またかよ。」
とつぶやきながら、畳もうとすると、カサッって、音がした。
見てみると、丸められた新聞紙があり、
その中には、長い髪の束があった。
俺はすぐにそれをゴミ箱に突っ込んだ。
夜、寝ていると、
「あぁぁあぁあぁぁぁぁぁ」という声が聞こえてきた。
薄目をあけると、髪の長い女がいた。
女は、「ああぁぁぁあぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁ」と言いながら、
髪の毛をむしる。
怖くて固まっていた俺の横に女がいる。
女がおれの視線に気がつきゆっくりとこっちを向いて
「もらってよ、ねぇもらってよ」と言いながら、
髪の束をこっちに差し出してきた。
俺は、気絶した。
翌日、目を覚ますと、ゴミ箱に突っ込んだはずの
丸められた新聞紙が、俺の布団の横に転がっていた。
俺はすぐに飛び起き、近くの神社に行って、
お祓いをしてもらった。
神主さんによると、部屋にいる霊ではなく、
生霊だそうだ。
「誰だか知らないけど、強い念を感じる。」っといっていた。
あれからもう3年、生霊は出てきていない。