浅家地蔵尊(百間矢来処刑場跡)

心霊スポット

浅家地蔵尊(百間矢来処刑場跡)
博多区の一角にある浅家地蔵尊
由来を示す看板にはこうある。

浅家地蔵について
1.浅家地蔵菩薩 黒田藩に謀殺された中津浅野藩主とその家臣11人の霊
1.浅野家地蔵菩薩 浅家懺滅と黒田騒動のお綱惨殺に働きのちに讒訴,
処刑された藩士浅野彦五郎の霊
1.百間地蔵菩薩 藩政に反抗して処刑された人々の霊
ここ千代一丁目一区、二区は旧町名を西宝来町東宝来町真砂町といった
旧黒田藩時代は砂浜に松林の点在した広大な土地で緑深く
狐や狸が出没し、お寺の敷地や桑畑野菜畑が広がっていた。
またこの地を別名百間矢来とも呼んだ
藩はこの広場を百間(184米)に及ぶ矢来(竹の柵)で囲み
馬場としたが旧柳町にあった処刑場では足らず、
この広場でも罪人を処刑したと伝えられている。
当時、朝倉地方に起きた百姓一揆の首謀者やその家族など
この地で悲運な生涯を閉じた人達の冥福を祈って
先代の人々は置石を墓標として懇ろに葬って来た。
後世にこの地区に移り住んだ人達が整地に耕すごとに出てくる
石を知らずして漬物石や踏石としたところ
次々に起きる家族の不幸に「曰く因縁の成せる業」と信じて
置石を持ち寄り「お塚さま」と呼んで一堂に祈るようになった。
集まった仏体は16体余り、その他数多くの大小の置石が
いまもお堂の床下に祀られている。
昭和8年7月に至り、付近の人に浅家先祖の霊の告げるところがあり
町有志による地蔵堂建設の運びとなり
毎月23日法要が行われるようになった。
以上の由来をもって、この地蔵堂にはこの地ゆかりの
頭書の地蔵尊が祀られている。
地域住民の心優しい人々の守りの神(仏)として信仰する
人々の数は多い。
浅家地蔵尊(百間矢来処刑場跡)2
南無妙法蓮華経の碑
処刑場跡によくある石碑である。
浅家地蔵尊(百間矢来処刑場跡)5
お堂の中は意外に広い。
浅家地蔵尊(百間矢来処刑場跡)3
左側はおそらく付近から移転された祠
南無妙法蓮華経の古い石碑もあった。
浅家地蔵尊(百間矢来処刑場跡)4
右側に浅家地蔵菩薩など、お堂の本尊があった。

浅家地蔵尊の由来
江戸時代、砂浜に松林の点在したこの一角は
百間矢来といって竹の柵で囲まれた馬場があり
当時の黒田藩が罪人を処刑していた
(放浪者、反抗した者)
後に移り住んだ人々がこの地に不運な生涯の
人達を憐れんで墓標を置いて冥福を祈ったが
その墓標や置石の謂れを知らない人達が漬物石や
庭の踏石に利用したところ、次々に家族が
不幸を招いたため
大小のお塚様を持ち寄り、地元の有志達によって
お堂が建てられた。
毎月23日に法要日と定めて祈願するようになった。
浅家地蔵尊(百間矢来処刑場跡)6
そしてそのお塚様と呼ばれる、丸石がまだ残っていた。
浅家地蔵尊(百間矢来処刑場跡)7
この丸石達がお塚様であると思われる。
実はこの写真撮影中にデジカメが故障した。
買い換えたデジカメでは初めての現象なため、大変驚いた。
浅家地蔵尊(百間矢来処刑場跡)8
ひとつだけ、文字がたくさん刻まれた石があった。
お経だろうか…
2014年再び訪れました。
浅家地蔵尊(百間矢来処刑場跡)9
今回気になったのはやはり前回デジカメが
不調になったお塚様の辺りでしょうか
浅家地蔵尊(百間矢来処刑場跡)10
お塚様の辺り。
今回は普通に電池が切れました…
偶然にしては出来過ぎかもしれないですけど…。
浅家地蔵尊(百間矢来処刑場跡)11
昭和の初期から浅家様百間矢来と呼ばれ…
地域住民の信仰の対象として親しまれ歴史文化の名残である
浅家地蔵堂が去る昭和63年3月30日午後4時30分頃不審火によって
全焼いたしました
あれだけの大火で怪我人ひとつなかったことはせめての
不幸中の幸いでした(浅家様のおかげです)
お堂は焼けましたが仏像は全部残って和やかな顔をしていられます。
都市計画の進む中で地域文化の守り神、仏として今日まで
維持できたのは偏へに皆様方のお陰です。
さてこの地蔵尊を野ざらしにして置くことはできないと云う
皆さんの意見で浅家地蔵尊を守る会を結成、現在地に
雨露を凌ぐお堂を建設しようと云うことになりました。
再建を…と云うひたすらな願望が叶って
こんな素晴らしいお堂が甦りました。
お地蔵様も喜んでいられることと思います。
地蔵堂が立派になったのは皆様方の心優しい人達の
善意がこれ程偉大であるかを教えて下さった
歴史的な一貢だと感激しています。
誠に有難うございました。
今後共みなさま方の御支援の程をお願い申し上げます。
この張り紙を見てちょっと気になったのが、
不審火の日…3月30日
ここは浅野彦五郎を祀っています。
お綱門の伝説に出てくる福岡藩士です。
お綱さんの事件は3月3日ですから…ちょっと近いな、と。

福岡県心霊スポット

タイトルとURLをコピーしました