福岡県大野城市
——————–
白木原地蔵尊由来
江戸時代、寛延2年1749年寛延3年1750年に
筑紫野市入船町、現在の大賀酒造の裏、高雄川から
福岡市春吉の九電地下変電所のところまでおよそ20粁におよぶ
巾10米深さ2米~3米の運河を福岡藩がつくっていました
約二年間でつくりあげたのですから各村の人達は大変だったと思います。
それにつけて土が阿蘇火山灰土の、シラス層であるので
すぐにくずれてしまいます。
そういう悪条件に打ち勝つために、人身御供えの伝説も伝わっています。
小夜という16歳の美しい娘を埋めれば堀はできるということです。
人型を埋めたということにもなっていますが詳かではありません。
運河が出来て10年近く運行したそうですが相つぐ干ばつや
土砂の流入が多く船の底がつかえて通れなくなってしまいました。
白木原は、埋めたてられもとの田畑にもどっていますが
こんな失敗をする運河は二度とつくってはいけないということで
瓦田石ヶ町~下筒井、秦病院前に残されたものが
現在の新川公園です。白木原には小夜地蔵と水神様が残されています。
大変霊けんあらたかな地蔵様です。
昭和63年7月吉日
白木原地蔵尊世話人
——————–
住宅街の一角にある「白木原地蔵尊」
地蔵尊。
ある地域の人柱伝説にはこう伝わっている。
「人柱には16歳(もしくは14歳)のお小夜という名前の娘がいい」
なぜお小夜なのか。
人柱伝説に限らず「お小夜」という名前は伝説でもよく出てくる。
佐賀の佐用姫伝説や北九州の孫七とお小夜などだ。