福岡県鞍手郡宮田町 極楽寺
時は戦国時代、夜更けに極楽寺の山門を叩く音が。
「開門、開門!」
門を叩くのは傷ついた武士だった。
追手におわれ、この寺に駆け込んだのであった。
しかし時間は深夜、寺の僧も寝てしまっていた。
そうこうするうち、追手は武士を見つけ、斬りつける。
必死の抵抗を試みるが、とうとう武士は殺されてしまった。
物音に気がついた寺の僧は山門を開け、武士の遺体を発見した。
この事件の後、山門の前に幽霊が出るという話が囁かれた。
この話は黒田の殿様の耳にも入り、寺の山門に
二度とこのようなことのないようにと、「殺生禁断」の碑を建てた。
極楽寺山門。
ここに武士の霊が現れていた。
山門のそばに立つ殺生禁断の碑。
これは新しいもの。
本堂右手にある殺生禁断の碑。
昔はこれが山門の傍らに立っていた。