ミツルレポート
横須賀の１．６ｋｍほど沖合いに浮かぶ、
東京湾で唯一の無人島。
この島は、現在海水浴場として整備されているが、
かつては江戸時代から東京湾のお台場として使われ、
明治時代には日本軍がレンガ造りの要塞や弾薬庫、
兵舎、砲台を作った。
この島では、日本兵の霊が目撃されているが
他にも様々な伝説がある。
横須賀港から船に乗って猿島に向かう。
今日は波が荒れていた。
船が大きく揺れている。
船酔いに耐えながら横須賀港を離れて１０数分
ようやく猿島に到着する。
島の岸壁は険しい岩々に囲まれている。
海のすぐ向こうには横須賀市街が見える。
島はそんなに沖合いのほうではない。
（海水浴場の先端から撮影。）
桟橋の近くにあるガイドマップ。
この島は無人島だが、海水浴場、自販機や売店
などが設けてあり、休日などは観光客が砂浜等で
バーベキューをやっている。
かつて兵舎として使われた建物。
現在はこの島の発電所として使われている。
売店で頂いた猿島周遊マップを片手に、
タイル製のアプローチを歩く。
整備が行き届いていて歩きやすい。
明治中期に作られた露天掘りの要塞。
ここは岸壁を掘り込んで作られているため、
島の外からは全く見えない構造になっている。
（説明は案内板から一部拝借。）
この要塞は、幹道に沿って弾薬庫や
兵舎などの部屋が並んでいる。
それでは要塞の幹道を歩いてみよう。
レンガ積みの頑丈な壕となっている。
ご覧の通り残念ながらベニヤ板で塞がれている。
写真の小さな窓が弾薬庫となっている。
窓が小さいのは万一の暴発事故の為だろうか。
この壁のくぼみは、恐らく島が爆撃された際に
外に居る兵隊が退避する為の場所だろう。
ミツルレポート2
この要塞のレンガは、「フランス積み」という
工法で積まれた。
レンガの素材も、愛知県産の最高級のレンガが
使われていた。
この飛び石は、第二次大戦中の道路面だ。
今歩いている木道を作る前に発掘調査を
行った際に見つけられた。
※説明は案内板から拝借。
二つ目の兵舎。
何故か両方を階段に挟まれている。
その隣にある、二つ目の弾薬庫。
やはりここもベニヤ板で塞がれている。
レンガ積みの大きなトンネルが見えてきた。
このトンネル壁も「フランス積み」という工法で
積まれている。
この工法のトンネルは、ここを含めて、全国で
４箇所ほどしかない貴重なトンネルだ。
トンネルに入ってみる。
何だかエキゾチックな雰囲気が漂っている。。
このトンネルも整備が行き届いている。
トンネルの内部にも兵舎、弾薬庫、倉庫などが
設けられていた。
司令部として使われていた場所。
内部はどうなっているのだろうか･･･。
トンネルを出ると、またトンネルが･･･
早速入ってみる。
ミツルレポート3
トンネル壁にはモルタルが塗られている。
トンネルの中にも弾薬庫らしきスペースがある。
このトンネルはこんなに短い。
長さはだいたい７メートルくらいかな･･･。
物騒な看板が出てきた。
この島の不発弾はまだ完全に
回収されていないのだろうか･･･？
しばらく歩くと、変な遺構を発見する。
コレは一体なんだろう･･･？
説明板を見つけた。
ここは明治時代中期に作られた
砲台の跡だったようだ。
当時、フランス製のカノン砲が設置されていた。
先ほどとは別の砲台跡。
砲台はここを含めて五基ほど設置されている。
ここからの眺めは良い。
海の向こうではサルベージ船が
第三海堡の撤去工事を行っている。
三つ目のトンネルを見つける。
このトンネルは特に狭く、暗い。
非常に不気味な場所だった。
島頂上の広場で見つけた遺構。
公園の遊具の一つかと思ったが、ここは大戦中
監視塔として使用されていた施設らしい。
散策路をコース順に歩いて、元の海岸に戻る。
これで猿島の探索は終了だ。
まもなく最終便が出港する。。
周囲１．６ｋｍほどの小さな無人島だが、遺構や
歴史・伝説がここには沢山残っていた。
心霊抜きで探索するのも面白いかもしれない。
神奈川県心霊スポット
