鉄輪井戸

心霊スポット

逸匠冥帝氏レポート


有名な謡曲に『鉄輪』というものがあります。
あらすじは・・・
京都の堺町松原下ルの地に夫婦が住んでいました。
ある日、妻は夫の浮気を知り、あまりの怒りのために
貴船社へ丑の刻参りを行い、夫を呪い殺そうとします。
異変に気づいた夫は陰陽師・安倍晴明に助けを求めます。
晴明は呪法を駆使して夫を守り、鬼女となった妻は
呪法に敗れて退散します。
鉄輪井戸はこの伝説に深く関わる場所です。
鉄輪井戸逸匠冥帝1
鉄輪井戸はなんと民家の敷地内にあります。
敷地の入り口には「謡曲 鉄輪」の碑があります。
戸口をくぐって、更に十メートルほど奥へ入ります。
鉄輪井戸逸匠冥帝3
これが鉄輪井戸です。
上の話にはいろいろなパターンがあり、
鬼女となった妻はこの井戸に身を投げたとも、
呪いの満願前日に力尽きてここで息絶えたとも言われてます。
とにかく、彼女はこの地で怨みを残して死んだとされます。
(昔はここに丑の刻参りに使った鉄輪を埋めた塚があったとか)
鉄輪井戸逸匠冥帝2
この井戸の水を飲ませると、
その相手とは完全に悪縁が切れると言われています。
しかし今は金網が張られ、水は汲めないようです。
ただ逆に水を持参して来られる方があるらしいです。
(ということは、縁切りの効果はいまだ絶大なのか?)

鉄輪井戸逸匠冥帝4
江戸時代になって、縁切りは縁起が悪いということで、
隣に縁結びの命婦稲荷神社が建てられます。
この井戸と神社は町内会によって保存されているとのことです。
日本伝承大鑑
京都府心霊スポット

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