宮崎市内にある八手神社。
ここにはかつて大暴れしたという伝説の大蜘蛛の塚が残されている。
本堂
そしてこの本堂左側にある祠にあるのが大蜘蛛の塚である。
むかし、八手蜘蛛という一匹の大蜘蛛がいた。
赤江の浜の松林の一角の松の巨木に住んでいた。
夜になると通りがかる女・子どもを襲っては生き血を吸う。
腕に自信のある何人かの男が蜘蛛退治に行くが帰ってきたものはいなかった。
剣術の達人という武士が村人に頼まれ、大蜘蛛を退治。
武士は蜘蛛の腹に刀を刺した。
大蜘蛛は大量の黒い血を出して死んだので
赤江の浜の松の幹は黒いのだという。
村人は蜘蛛がいなくなったのを喜んだが祟りを恐れて祠を建て祀った。
これを「いしぼし様」という。
この左側が大蜘蛛の塚、「いしぼし様」である。
説明もないので本当に参考文献がなかったらわからなかった。
なんだか変わった形をしている。
ちなみに八手神社は一度移転して現在の地にある。
そのときにいしぼし様も一緒に移転してきたとのことである。
参考文献:宮崎の神話伝承ガイド みやざき文庫 甲斐亮典著