龍の尾

心霊スポット

龍の尾
蓮城寺「内山観音」(真言宗)
建立は1400年前。欽明天皇15年百済(くだら)より蓮城法師が
渡来開山し、真名野長者が建立したと言われている。
龍の尾2
全長103cm、最大胴回り16.5cm
龍の尾3
龍の尾は固く、フジツボみたいな模様がついていました。
もう化石のようです。
龍の尾4
フジツボみたいなとこのアップ
龍の尾5
骨も覗いており、すでに化石でした。
この龍の尾にはこんな伝説が伝わっています。
(龍の尾保存の箱添付の古文書より)
今を去る宣化天皇(約1200年前)の御代に真名野長者(炭焼小五郎)は
三江郷内山(内山観音辺り)から旧杵(臼杵の辺り)の海辺まで13里の間に多くの地を開いて田畑とした。
その中で周囲1里余りの湖水があり、これを埋めることは出来なかった。
長者はこれを心配して神力の加護をたのみ山王神に祈願させたところ
霊夢に老翁が現れて「この湖水(池)の中に夫を漏魔王、妻を汝魔王と呼ぶニ蛇(龍)がいて、
十六匹の子を連れて住んでおり湖水の主となってこの二蛇の妨害により湖水は埋めることが出来ない。
八本の剣を求めて湖水に沈めたなら、かの二蛇を退け湖水を埋める事が出来る」との夢告げがあった。
長者は治鉄眼という名鍛冶に八本の剣を鍛えさせてこれを湖中に投入させたところ
湖水は急に動揺し、波がおこり渦まき、水底から大蛇が飛び立ったと思われた。
それから数回で湖面は平地となった。
その時夫の漏魔王は妻子の龍を助けるために逃げ遅れ、
尻尾を残して湖底にうめられてしまった。
そしてこの伝説が「般若姫物語」へと続く。
真名野長者(まなのちょうじゃ)と玉津姫(たまつひめ)の間にに般若姫という美しいむすめが生まれた。
ときの皇太子橘豊日宮(たちばなのとよのひのみや)は般若姫を后(きさき)にするため
三重郷(内山観音のある辺り)に下ってきた。
そしてついに望みをとげた。
こののち皇太子は都に帰って用明天皇となった。
般若姫は天皇のあとをしたって、都に上るが、嵐のため瀬戸内海に沈み、帰らぬ人となった。
十九歳の短い命だった。
この時、嵐を起こしたのが海に逃れた龍の妻子と言われているそうです。
龍の尾6
真名野長者夫婦の墓
龍の尾7
龍の尾を納めた木箱。龍の尾は二重の木箱に入れて保管されている。
龍の尾8
お寺に「龍の尾」が納められた日と当時の住職の名前。
龍の尾は真名野長者の子孫の方が持ってこられたという。
龍の尾9
今回触れる事ができました。ご住職の許可はもらっています。
龍の尾のご開帳は3月27~4月です。
龍の尾10
蓮城寺にはさらに
室町時代の千体薬師如来像があります。

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