屋敷サカエ氏レポート
静岡県浜名郡舞阪町
~赤石の御由来より~
古事記の「因幡の白兎」に続くお話です。
大国主命は、兄君達との恋争いの末、八神姫(やがみひめ)と結婚した。
恋に破れた八十神(やそがみ)は、大国主命を手間山に呼び出して
殺そうと図る。「山の上から猪を逐い降ろすから、山の下で捕らえろ。」
と、言いつけて、真っ赤に焼いた大石を転がり落とした。
大石を抱きとめた大国主命は、大火傷で命を落とされた。
悲しんだ母神が、天上の神皇産靈神(かみむすびのかみ)に命乞いをされる。
神皇産靈神は、娘神で岐佐神社の御祭神である
『蚶貝比賣命(きさがいひめのみこと)・蛤貝比賣命(うむがいひめのみこと)』に
言いつけて治療に当たらせる。蚶貝比賣命(赤貝の神)は、
貝殻を削って白い粉末を作り、蛤貝比賣命(蛤の神)は、貝の水を出して練り合わせ、
どろどろした、母の乳の様なモノを作り、大国主命の全身に塗りました。
大国主命の火傷はすっかり治り、もとどおりの雄々しい姿に戻られました。
この神話に因んで『赤石』が祀られております。
御祭神が海に関係するところから、水産・漁業の守神であると共に、
この神話に因んで、火傷・病気の治療にも霊験あらたかと信仰が厚い。
浜名湖の東側、舞阪町の町中に「岐佐神社」があります。
社の影に隠れて「赤石」が祀られています。
横幅は約1m位でしょうか。
しめ縄が巻かれています。
表面はつるつるした感触でした。
後ろからも写してみました。火傷以外に病気にも
効果があるそうなので、触りまくったのですが、
不思議と力を感じる石でした。
「NeoNATS」
静岡県心霊スポット