新宿区歌舞伎町 鬼王神社
鬼王神社の水鉢
文政年間(1818~1829)の頃制作されたもので、
うずくまった姿の鬼の頭上に水鉢を乗せた
珍しい様式で、区内に存在する水鉢の中でも
特筆すべきものである。
水鉢の左脇には、区内の旗本屋敷にまつわる
伝説を記した石碑があり、これによると、
「この水鉢は文政の頃より加賀美某の邸内に
あったが、毎夜井戸で水を浴びるような
音がするので、ある夜刀で切りつけた。
天保4年(1833)当社に寄贈された。
台石の鬼の肩辺りにはその時の刀の痕跡が
残っている。…」とある。
この水鉢は、高さ1メートル余、
安山岩でできている。
こちらが問題の水鉢。
鬼の上に水鉢が乗っているという像である。
よくみると肩の部分にまっすぐとした傷痕がある。
これが斬りつけた時の跡なんでしょうか…