投稿者:たくやさん
私が高校を卒業して最初に就職した某照明器具メーカーでの話です。
設計課に勤務していた私はデジタル複合機
(コピー機ではなく図面などを画像として保存するコンピュータと
それに直結しているスキャナ機能のついているコピー機)
に廃棄予定の古い図面を大量に登録しておりました。
そのデジタル複合機が置いてあるのは事務所の中ではなく
休憩室の中だったのですが、
そこで一人で作業していると入り口の方に
観葉植物が置いてあって、そっちのほうから視線を感じるのです。
入り口に背を向ける形で作業していたのですが、
課長でも監視しに来たかしら・・・と思って振り返ると
誰もいないのです。
自慢ではありませんが私は全く霊感が無くて、
霊感の強い人に「そこにいるよ」と指さされても
全くわからないどころか、なんでもオーラが強すぎて
大抵の霊は一緒の部屋にいられないのだそうです。
でも観葉植物のあたりに何かの気配を感じるのです。
そうして何回か振り返ったりもどったりしていたのですが、
ある時振り返ったら黒い影が見えたのです。
人の形はしているのですが、私にはどう見ても黒い影にしか見えなくて。
それで、同期の霊感の強い人を連れてきて観葉植物の方を指差して
そこに何かがいないか聞いたのです。
すると彼女は
「いるよ」
とこともなげに答えたのです。
何か鎧みたいなものをきた男の人なんだそうです。
でも悪意は感じられないので、ただ人がいるから見ていただけじゃないか、
とのことですが正直言って見えないとはいえ
あまり気持ちの良いものではないのでした。
ちなみにこの会社が有ったあたりは昔合戦場だったらしいです。