投稿者:しずるさん
あれは阪神大震災からまだ一週間程しかたっていない頃です。
私(中学生でした)は避難所にいたのですが、母がいろいろ不便だからと
大阪の従兄妹の家に泊まりに行くことになりました。
そこで起こったことです。
そこで寝るときは、部屋を真っ暗にするので周りは見えません。
地震の影響か、真っ暗になったとたん、
常に部屋が揺れてる様な気がしてしばらく落ち着かなかったのですが、
ここ数日の疲れのせいか、いつのまにか眠っていました。
それからしばらくしてふと目がさめてしまいました。
体に何かが纏わりついてる感じがしたからです。
(・・・何やろ、これ?)
まだ覚醒仕切ってなかった私は恐怖感もなく、
その纏わりつく『何か』を掴みました。
「ひっ・・・!?」
それはあきらかに人の腕でした。私が掴んでいるのにもかかわらず、
その腕は上に移動してこようとするのでどうしていいかわからず、
思わずその腕に抱きつきこれ以上動かないようにしました。
(どうしよう、どうしよう・・・)
それでも這い上がってくる腕にどうすることもできず、
恐怖のあまり声も出せない私はもうダメだっ!と正直思いました。
ところが、手が私の胸のあたりをグッと鷲掴みした途端
それは急になくなりました。
ひゅっと本当に溶けて消えたかのようにです。
急いで起き(すでに朝になっていました)、従兄妹や
叔父・叔母に誰か私が寝てるとき触ったか聞いたのですが
知らないとのこと。
そのとき、叔父と一緒の部屋で寝ていたのですが、
そんなことする人ではないです。
というよりも、私は壁側に寝ており、その夜も壁ぎりぎりに
くっついて寝ており人が潜り込める隙間はありませんでした。
それから数日は、また『それ』が出てきたらどうしようと
なかなか寝付けませんでした。
結局その腕はその日しか出てこず、一週間後私は家族の元へ帰りました。
この話はこの間まで忘れていたのですが、
二~三日前に急に思い出してしまいました・・・しかも夢の中で。
目覚めは最悪です・・・。
何かあるわけじゃないとは思うのですが・・・
あんまりいい気分じゃないのは確かです。