投稿者:元自衛官さん
僕は高校を卒業して海上自衛隊に入隊しました。
その時の某教育隊での体験をお話したいと思います。
僕がいた教育隊は昔海兵団があったところでした。
隊舎はいくつかあるのですが僕たちは一番古い建物で暮らすことになりました。
そして、班長達からは「出るぞ」っと言われていました。
その隊舎は4階まであるのですが、1階は自習などに使われていたた。
隊員たちは2,3階で生活をしており4階は
普段使わない荷物を置いてあるだけでした。
そこは、とても不気味で昼間に行っても薄暗く感じるところでした。
たまたま、夜に荷物を取りに行かなければならなくなり
仕方なく一人で4階まで行きました。
階段を上がっていくにつれ夏だというのに寒気がしました。
そして、4階に着いたとたんに雰囲気が変わり、
「やばい」と思いながらも
荷物を置いてある部屋に行き急いで帰ろうとしました。
荷物を持って帰ろうとしたその時、
後ろの入り口から視線を感じ、振り返ると顔が半分潰れ、
半身は焼け爛れた兵士が立っていました。
意識が飛びそうになりかけた時に班長の言葉を思い出しました。
「もし、兵隊の幽霊を見たら大先輩だから敬礼しておけ。」
そして、恐る恐る敬礼すると向こうも敬礼を返してきました。
その直後に兵士はいなくなりました。