新聞配達

新聞配達 怖い話
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投稿者:KAYさん

ボクは、福岡でフリーターをやっている者です。

自分の住んでいる場所は、福岡でも割と田舎の方でして、

自宅がかなり古い上、有名スポットに囲まれまくっているんですな。

このサイトでも紹介されている“縁切り地蔵”は徒歩5分。

“犬鳴峠”は車で20分。

我が家の目の前には古い精神病院(営業中)と、

恐怖体験のひとつやふたつ、あっても決しておかしくないような、

オカルトマニアも裸足で逃げ出す立地条件ぶりなのですが、

何故かボク自身、そういった体験が皆無に等しいほどありません。
ま、あっても困るんですが、我ながら、
その霊感の無さには呆れるばかりの毎日でございます。
で、そんな霊感ゼロ人間のボクが、ごくごく最近、
それらしい体験をしたので書かせていただきます。

前述した通り、ボクは今フリーターをやっていまして、

バイトで生活しているもんですから、お金がもらえればなんでもやります。

そんな決意のなか始めたのが、新聞配達です。

皆さんご存知でしょうが、新聞配達は朝が早いのです。

毎朝4時に起き、寒空の下を出かけていくわけですが、

その体験をしたのは、確か「お盆」の真っ最中だったと思います。
自分は恐がりなもんで、新聞配達中はあまり恐いことは
考えないようにしてるんです。

しかしこの時期は、どの家も玄関先に“ちょうちん”をぶら下げているため、

どうしても、なにか霊的なものを連想してしまうんですね。

その日も、いつものようにビクビクしながら新聞を配ってました。

いつしか空も白じみ始め、配達も終わりに差し掛かっていました。
そこは住宅地のど真ん中で、車が2台、
ぎりぎりスレ違える程度の道だったんですが、

先はT字路になっていて、右か左にしか曲がれないんです。
ボクは、そのT字路近くの家に新聞を入れると、
配達用のバイクにまたがりました。

そして、そのままアクセルをひねり、T字路を曲がろうとした時・・・・

突然、目の前の塀に、小さな人の顔のようなものが浮かんだのです。

僕は驚いて、思わずブレーキを握りました。次の瞬間、

ビュン!!

目の前のT字路を、ものすごいスピードで原付が横切ったのです。
もし、ボクがそのまま曲がっていれば、
衝突していたかもしれないタイミングでした。
顔らしきものが見えてからバイクが横切るまで、
本当に一瞬の出来事だったので、

なにが起こったのかよく分からず、少しのあいだ呆然としていました。

ふと、先ほどの塀を見ると、特に顔のようなものは見当たりません。

それらしいヨゴレや傷も、見当たりませんでした。

あれはなんだったんでしょうか?

悪い霊が、事故を起こそうとして現れたのでしょうか?

守護霊様が、ボクを事故から守ってくれたのでしょうか。

ボクは後者だと信じてますが、みなさんはいかがですか?

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