投稿者:さけぴーさん
大学の頃、広島県の友達の家に泊まったときの話です。
六、七人で徹夜でおしゃべりするつもりで、
お酒を買い込んで集まったのですが、
その夜は私だけがなぜか、すごく疲れていて眠かったのです。
友達のベッドに腰掛けてしゃべっているうちに記憶がなくなり……
気がつくと、私はそのベッドに一人で寝かされていて、
明かりも消えていました。
夜明け前の四時頃でした。
家中がしんとしています。
他の友達は私に気をつかって、
別の部屋で騒いでから寝てしまったようです。
退屈だなーと思いながら、部屋を見回すと、
クローゼットの扉が半開きになっています。
気になったけれど、それを閉めるでもなく
ベッドでただじっとしていたとき、
いきなりそばの窓のカーテンが、ぴくぴくぴくっ、と動いたのです!
窓は閉まっています。
なのにカーテンだけが、誰かの指につまみ上げられるように、
ぴくぴく小刻みに動いているのです。
息が止まりそうになった私は、部屋中の明かりをつけて
布団をかぶり、ただ固まっていました。
友達を叩き起こしに行くのは、悪くてできなかったので。
翌朝になって、友達にその話をすると、
「ああ、やっぱり?あの部屋、よくあるんだよね」と
平気な顔で言います。
そして、「クローゼットの扉が半分開けてあるでしょう?
あれ、閉めとくと全身茶色いおじさんが開けて出てきて、
首を絞めに来るんだよね」と。
そんな部屋に泊めるな!