福岡にあるカルスト台地、平尾台。
ここに鬼蜘蛛伝説の残る、青龍窟がある。
青龍窟入口。
車で行ける所から少し歩かねばならない。
奥に祠が見て取れる。
看板より
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国指定天然記念物
青龍窟
指定月日:昭和37年1月27日
所在地:苅田町大字山口字青龍
青龍窟は石灰岩が水に侵蝕された鍾乳洞窟である。
窟は上中下と三段の洞穴からなり、
石灰岩のテラスが点在する複雑な構造を持っている。
窟の規模は、平尾台全カルスト台地の中で断然他を抜いて大きい。
青龍窟の名は、普智山等覚寺の奥の院として、
豊玉姫の化身、青龍大権現を祀った由緒にはじまり
窟は等覚寺修験者の霊場であった。
昭和62年7月
苅田町教育委員会
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中は結構暗いようである。
岩屋神社
奉神 豊玉姫
祠を拡大。
豊玉姫は龍の化身?だという。
奥にあったもう一つの入口
ここに住んでいた鬼蜘蛛の退治の為、景行天皇と一寸坊が来ていたのだと言う。
一寸坊というと行橋の方に「一寸坊の墓」がある。
一寸坊は小松ヶ池(現存せず)の大蛇と人間の間の子で、
景行天皇の命を救い、死んでいる。
行動を共にしていたのだろうか?
小松ヶ池の大蛇も人間に悪さをすると退治されている。
この伝説も「胸の観音」に残っている。
親は悪者、子は天皇を救う・・・まるで反対である。
さて、鬼蜘蛛という事で妖怪を想像される方も多いと思うが、実は妖怪ではなく、
当時の天皇に逆らっていた勢力の事を指していると思われる。