投稿者:ちーさんさん
うちの婆さんは昔から霊感があるらしく、
よく人に頼まれては霊視のようなことをしていました。
実際、どこまでが本当か分からないのですが、
私は結構信じています。
一番思い出深いのが、私が小学6年生の頃のことです。
当時夏休みもあってかテレビでは心霊特集を組んで
よく放送していました。
私もそれを祖母の家で見ていました。
部屋で見ていたのは、私、妹、両親、従兄弟でした。
祖母はお風呂に入っていました。
その内容は、当時よくテレビに出ていた女性霊能力者が
スタジオ内を霊視するというものでした。
そのスタジオはT放送。(今はもう移転してます)
そこは昔墓場か首切り場だった、という話はよく噂で聞いていました。
心霊写真の紹介や心霊スポットのレポートなどが終わり、
番組も架橋に入っていよいよスタジオの霊視が始まりました。
するとその霊能力者は
「この部屋に大勢の兵隊さんが列を成しています。
透明で、幾重にも重なっていています」
というのです。
本当かなあ、と皆で話している最中、もう番組もテロップが流れ始めているときに、
風呂から上がった祖母がガラっと戸を開けて部屋へ入ってきました。
私は咄嗟に、
「ねえ、おばあちゃん、今このテレビに何が見える?」
と訊いたのです。すると祖母は
「透明で赤い色の兵隊さんがずらっと何重にもなって行進している」
と答えたのです。私たちは一瞬絶句してしまいました。
その部屋以外にテレビはなかったし、
風呂場まで音が聞こえるとは思えません。(離れてましたし)
確かにうちの婆さんは時々でたらめな事を言っていたりしますが、
この時から私は7割方は祖母の霊感を信用するようになりました。
でも何故か私には霊感ないんですよね。
まあ、ない方がいいのですが。