投稿者:しゅんじさん
これは、ぼくの先輩のYさんがキャンプ教室の
バイトに行ったときの話です。
そのキャンプ教室は群馬県H山に近い廃校を利用して、
毎年行なわれていたそうです。
夜、木造2階建ての校舎の、畳がある用務員室で
酒を飲んでいたY先輩たちは、
2階をドタバタ駆けまわる足音を聞きました。
「こんな夜中に起きて騒いでる奴がいる」
すると、心霊体験豊富で霊感の強い仲間の1人が
「いや、あれは霊じゃないかな」
と言ったそうです。
ところが、霊とかの存在を一切信じていない人が、
「それでも、見に行かなきゃいかんだろ」
と、1人で2階に上がっていってしまったのでした。
この先は、その彼から先輩らが聞いた話になるのですが、
2階に上がると、そこは真っ暗で静まり返っていました。
でも、根が真面目な彼は、一応各部屋を点検してまわったのです。
果たして、真っ暗な教室の隅っこに、
ひざを抱えてうつむいている女の子を発見しました。
「そんなところで何してるの!?」
しかし、返事はありません。
彼は女の子のすぐ横に行って
「どうしたの?」
と、肩をポンっと叩きました。
すると、女の子はそのままの姿勢でスーッと床の中に沈んでいったのです。
Y先輩の話によれば、その彼は
翌日リタイヤして帰郷したそうです。