投稿者:明日香さん
これは、友人Nの家に泊まりに行ったときの事です。
Nには、幾らかお金を貸していました。
「すぐ返す」との約束だったのですが、
なかなか返さない様子だったので、
電車で二時間かけてNの家まで取りにいきました。
ところが、話しをしてもはぐらかして、なかなか本題に入りません。
家族の前では言いにくいので、寝る前、
布団を二つ並べた和室で切り出しました。
「返せない理由があるなら、ハッキリ言って欲しい!
ごまかすのは最低だ!」
………と、大声を出したその時…
廊下で大柄の老婆が私を咎めるような表情で睨んでいました。
緑色の高そうな着物を着て、几帳面にひッつめた
髪型はいかにも頑固そうです。
(夏なので襖が半分開いてました。Nは全然見えない様子)
Nのおばあさんは、一年程前に亡くなってて今は居ないはず…
「!!!!!!!!!」
言葉を失い布団をかぶる私に
「どうしたんだよーっ!いきなりーっ!!」と不審に感じるN。
老婆に睨まれ意気消失した私は、
お金を返してもらうことなく眠りにつきました。
後でNに、この一件を話したら
「心配して、私らの様子見に来たんだよ~~」と言ってました。
思いっきりニラまれたぞ…私は…… どうせなら、孫一人の時に夢枕に立って
説教して欲しい…と思いました。