投稿者:宝塚過激団さん
仕事の同僚の話です。
同僚が学生のとき、友達と連れ立って夜、
京都の保津峡へ遊びに行きました。
保津峡には廃線になったトンネルがあって、
罰ゲームとして同僚ともう一人がそのトンネルに入らされました。
明かりなんか持ってきてないから、ライターの火をつけて、
ということになったそうで、同僚は、
「やってられるかいな」と、そのトンネルの途中で、
壁によって奥へ行くふりして隠れました。
そのトンネルは途中で曲がっていて、入り口からは向こうが見えずまた、
足元も悪かったそうです。
それで壁によって隠れてたら、なんか足音が聞こえてきたそうです。
それもトンネルの奥から。
同僚は、こんな深夜にほかに人がくるわけがない、
怖いから水が滴り落ちてる
ぴちゃん、ぴちゃん、
という音が頭の中で足音に聞こえてるだけや、と自分に言い聞かせたそうです。
でも、となりの友達も、
「なあ、なんか足音せえへん・・・?」
「お前もか!」
ぞっとして、急いで、しかし足元悪いから
ライターの明かりで照らしながら逃げたそうです。
入り口まで出て、「足音聞こえた!」とほかの友達に言うたとたん、
山から何かがざざざざざざと降りてきたそうで、
何かが通って草が倒れたのをはっきり見たとのことでした。