投稿者:あーるさん
雨の降っている日のことです。
その夜実家の母親から弟が事故をして車
(スカイラインGTS-t)が動かなくなったので、
何とかしてほしいと言う電話がありました。
場所を聞いてみると指宿スカイラインの
千貫平ということでした。
そこは、幽霊スポットであると同時に
走りやが多いことでも有名な場所です。
車が心配になった僕は、とりあえず車の状態を見に行こうと思い
一人で出かけました。
指宿スカイライン(以降「いぶスカ」)に入るころから霧が濃くなってきて、
周りにいた車もだんだん少なくなっていきました。
あまり「いぶスカ」を走ったことのない僕は、
登坂車線で軽自動車に抜かれるという
屈辱感(僕の車はスカイラインGT-R)を味わいながら
霧の中をゆっくり走っていきました。
(後ろからきた車は、のろのろ走るスカイラインをみて
恐怖を感じたことでしょう)
途中一気に霧が晴れたので、ハイビームにしてアクセルを踏み込んだときです。
車のライトが全部消えてしまい、ハイビームもロービームもつきません。
当然あたりは真っ暗闇。
こういう時に女性の声で「次は右」とか教えてくれて、
そのとおりに走ってると
最後には事故るという話が「いぶスカ」にはあります。
幸いその声はしなかったので、2~3分の間暗闇に浮かぶ
白線だけを頼りに車を走らせました。
その後ライトがついたので無事到着し、
弟の車もレッカー移動して修理できました。
その話を会社の人にしたら、あの「いぶスカ」の中でも
その場所(ライトが消えたあたり)は、
よく出る場所で事故も多いということでした。
もし、あのときバックミラーを見たら
何か写っていたかも知れません。