みっちゃん

怖い話

みっちゃん

投稿者:口子さん

あるところに、女の子がいました。
その女の子のかわいがっていた人形の名前は
「みっちゃん」といいました。

その女の子は、あるときマンションに引っ越しました。

でも、そのみっちゃんは昔の家に置いてきぼりでした。

あるとき、女の子の家に一件の電話がかかってきました。

女の子が受話器をとると、

「わたし、みっちゃん。今、あなたの家の1階にいるの。」

女の子は怖くなって、受話器を置きました。

その女の子は12階に住んでいました。

次の日もまた、同じような電話がかかってきました。

内容はほとんど一緒で、その日は、

「わたし、みっちゃん。今、あなたの家の2階にいるの。」

また女の子は怖くなって受話器を置きました。

次の日も、またその次の日も、電話がかかってきました。

日が一日たつごとに、家の階数がひとつずつ増えていきました。

とうとう、電話がかかってきて12日目がきました。

やっぱり、その日も電話がかかってきました。

「わたし、みっちゃん。今あなたの家の12階にいるの。」

女の子は怖くなって途中で電話を切ってしまいました。

また、すぐに電話がかかってきました。

怖いけど勇気をふりしぼって受話器をとりました。

「わたし、みっちゃん。今あなたの後ろにいるの・・・」

そして、女の子が振り向くと・・・


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