投稿者:ぱんださん
私の友達Tが小学生の時体験した話です。
Tはその日、母親に学校まで車で送ってもらいました。
母親の都合もあり、学校にいつもよりだいぶ早く着いたそうです。
まだ朝早いせいかTは自分以外の生徒を見かけませんでした。
下駄箱に靴を入れる時、下駄箱を見て回ったそうですが、T以外は誰も来ていませんでした。
Tが廊下を歩いて教室にむかっていると、
他の学年の教室に人影らしきものが横目でちらっと見えたそうです。
「なんだ。来てる人いたんだ。」
そう思い、その教室を廊下から覗いてみると、白い着物を着た女性がいたのです。
Tは驚きのあまり声も出ず、自分の教室に走って逃げこみました。
T以外の生徒は学校にいないはずです。
それに、あんな格好をした人がいるなんておかしい。
Tは怖くてたまりませんでした。
「お願い!!誰か早く来て!!」
その時、クラスメイトの子が1人、登校して来ました。
T「…。」
クラスメイト「おはよう。どうしたの?」
T「ねえ…私以外の誰か学校にいた?」
クラスメイト「え…いなかったよ。下駄箱見たけどTちゃんの靴しかなかったよ。なんで?」
T「ううん。なんでもない。」
Tはそれ以来、学校に早く行かないようにしたそうだ。