投稿者:いぼっちさん
両親が結婚する前の話しです。
両親が熊本にデートで出掛けた際、
アーケード街の隅で椅子に腰掛けテーブルを広げた占い師を見掛けたそうです。
父親が面白がり、母親に「占いでもしてもらうか?」と聞くと
「しなくて良いよ、バカバカしい」そう言う母親を無視して父親は占い師の元へ。
母親も渋々その後を追う羽目に。結局その占いが当たっていたか否かは不明。
「さっ、帰ろう」そう言う母親に父が「折角だし、お前も診てもらえば?」
そう言い、半ば強引に手相を見てもらう事に。
気乗りしなかった母は『どうせ当たらないんでしょ』との思いで手を出そうとすると、
占い師が「済みません、失礼かと存じますが、私を診て下さいませんか?」
不意を突かれたように言われ、母親は
「いえいえ、私は手相なんて診れませんから」そう言うと、占い師は
「いえ、アナタは私なんかより非常に強い力をお持ちです。
是非診て下さい」そう言われたそうです。
勿論母親は手相を診れる訳も無く、その場を後にしたそうです。