投稿者:鈴木さんmさん
これは行きつけのお店のママから聞いた話です。
ママは二十代前半の頃に友達と肝試しに行ったそうです。
現在でも有名ですが、A霊園です。
友達の1人が車を出し、着いたのが深夜。
駐車場に車を停めると霊園の奥へ進んだそうです。
たくさんのお墓が並ぶ中を進んで行くと、友達の1人が
「何か聞こえない?」
と言い出しました。
耳をすますと、誰かの話し声のようなものがかすかに聞こえます。
それは霊園のもっと奥からでした。
進むべきか帰るべきか。
友達と目を見合わせていると、だんだんその声は大きく聞こえるようになってきました。
南無…
それはお経でした。
しかも何人、何十人かで唱えているようです。
しかもそれはだんだん近くなってきました。
南無…
声はかなり近くまで来ているに関わらず、姿は見えません。
墓場の闇しか見えません。
南無…
ついにお経は自分達の周りに来ていました。
怖くなったママ達は走って逃げたそうです。
お経は走っている最中も背後から聞こえ続けたそうです。
駐車場に着き、急いで車のキーを探していた時、
ジャー!!!
近くにあった水道の蛇口という蛇口から一斉に水が出始めたそうです。
逃げ帰ったママ達ですが、後日霊感のある人に
「連れて帰ってきたね」と、言われたそうです。