投稿者：紅のプー太郎さん
知人の実家が漁師をやっていて、盆休みに釣りがてら
寄ってみた際、聞かせてもらった体験談です。
延縄漁といって、長い釣り糸に何本も釣りバリが付いてるのを、
海に置いといて、早くて２～３日したら回収するんですね。
ある日、いつも通り延縄を引き寄せてると、
ただ重たいだけで魚の手応えと違い、
妙な違和感を感じました。
近くまで寄せると、かなり大きなのと小型犬くらいの物体が、
引っ掛かっていているのが見えて、呑気に
「マネキン・・・・・かな？」
と思いつつ、寄せ続けました。
２～３ｍくらいに近づくと、ハッキリと土左衛門(水死体)と分かり、
おそらく髪の毛の長さからからして、女性みたいでした。
小さいのは赤ちゃんみたいで、思わず凝視してると
釣りバリがハズれたらしく、ゆっくりと流されながら沈んでいきました。
その際、
「このままでいいの・・・・・このままで」
と、直接頭に響くように聞こえたそうですがね。
無理矢理マネキンと思いたいんですが、
あまりにもリアルすぎる見た目の質感に、
暫く茫然と流れて行った方を見つめていたそうです。
後日、漁師仲間に聞いてみると、１ヶ月前くらいに
近くの橋から飛び下りたらしい母親と赤ん坊がいて、
暫く捜索はしましたけど発見されないままでした。
まぁそれぞれの事情で、やむを得ず自殺するのはいいですが、
正直なところ、子供だけは道連れにするのだけは、
止めてほしいものです。
