とある占い師

怖い話

とある占い師

投稿者:紅のプー太郎さん

いつもの霊感オバちゃんと、居酒屋で軽く飲み食いしたあと、
タクシーを探して、商店街を歩いてたんですね。
一角に公園がある所で、机と椅子2つの片方に
占い師の方がいて、ちょうどアベックらしい女性が
見てもらってました。
通りすがら見てると、ちょっと眼を離した隙に
弟子らしい中年男性が、鼻糞をホジくりながら
占い師の後ろ側に立っており、俺が見てるのが分かったら、
気色悪い笑顔でピースサインをしながら、
「ニカッ!!」としたんですね。

霊感オバちゃんも大爆笑で、暇なんでよく見てみたら
あの世に居るはずの人で、鼻糞を占い師の頭にナスりつけたり、
フムフムと頷きながら「そんなわきゃねぇだろ!!」と
突っ込んだりと、下手な漫才より笑わかせてもらいました。
こっちとしちゃ笑いを堪えるのに必死でしたけど、
アベックの占いが終ったんで、恐る恐る霊の事を聞いてみたら、
少々ブチ切れ気味に「分かってます!!」と言われたんですね。
机の下からお祓いの道具みたいなのを取り出して、
机の上に並べると変な呪文を唱えだして、
最後に「キェ~~~~~ッ!!」と奇声をあげました。
男性の霊は「そんなもん効かねぇよ!!」とゆう風な
ゼスチャ-をして、ス~~ッと消えていきました。
絶妙なツッコミとゼスチャ-に、どうゆう関係か
聞き忘れましたけど、久しぶりに面白い霊に出会えました。

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